来季のストーブリーグが早くも混沌としてきたようだ。Mスポーツのマルコム・ウィルソンは、ミッコ・ヒルボネンのフォード復帰を期待していることを明かした。
ヒルボネンは6シーズンに渡ってフォードに在籍しており、その間WRC14勝を挙げ、2009年は世界タイトルまであと1ポイントにまで迫った。その後2011年末に移籍したシトロエンでは1勝に留まっており、今季は最終戦を残した時点で未勝利だ。
「うちは、彼にとって2番目の我が家のようなもの」とウィルソンは語る。「それに、彼にとってもフォードに戻ってきた方がいいだろう。さまよっている状態から彼を救い出したい。Mスポーツにいた時の彼はすばらしい走りをしていたし、フォードの世界タイトル獲得にも貢献してくれた。チームとも仲良くしていたし、我々も彼がいてうれしかった」
ウィルソンはヒルボネンに対し3年間の契約をオファーしていると言われているが、ヒルボネンのその他の唯一の選択肢となるシトロエンは、来季からWTCCの活動に重心を移すため、ヒルボネンとの契約は1年のみの延長となる見通し。
「シトロエンが来年重点を置くのはサーキットレースだ」とヒルボネン。「だからは、ラリーのプログラムがどうなっていくのか、じっくり考えなくてはならない。来年とそれ以降は、選手権争いの中で最高のポジションにつけたい。ただチームに留まって走るだけなのは臨んでいない。コンペティティブでありたいし、今年以上に勝利に貪欲になりたい」