4月28‐29日に開催されたオーストリアラリー選手権、ベクセランドラリーに参戦したライムンド・バウムシュラッガーが、フォルクスワーゲン・ポロR WRCで2位フィニッシュを果たした。バウムシュラッガーのポロR WRCは昨年、セバスチャン・オジエがWRC4連覇を達成した際に使用していたマシンで、フォルクスワーゲン・モータースポーツが初めて、カスタマープログラムとして投入したものだ。
難しいコンディションの中、バウムシュラッガーは全15SS中、4本でベストタイムをマークする。しかし、ラリーを迎えるまでは、テストで数kmしかマシンをドライブする機会が得られなかったという。
「天気は、雨から霧、雪とまさに全てが入り交じっており、堪え難いほどタフだった。この状況で2位に入れたのだから、上々だよ」と語るバウムシュラッガー。優勝したハーマン・ニュウバウアー(6年落ちのフォード・フィエスタWRCで参戦)にわずか8.7秒差まで迫った。
今回の参戦でバウムシュラッガーが行ったマシンの変更は、それまでマシンが履いていたミシュランタイヤからピレリに変えるための調整が主だったという。
(Martin Holmes)