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WRCに「直接対決で勝者決定」の大改造案

 

 WRCの活性化を図るために様々な方法を模索しているFIA。総裁のジャン・トッドは、2014年にWRCの競技方式を大幅に改革を行う検討を進めていることを明かしたが、同時にその導入に関しては「慎重になるべきだ」との考え方も示した。

 現在、プロモーターが提案しているのは、イベント最終日に1対1の走行を行ってトップ10の順位を決めるというもの。それまでの暫定順位で10位のドライバーと9位のドライバーが対決し、9位を決める。同様に、8位と7位が「7位決定戦」、6位と5位が「5位決定戦」と続き、2位とラリーリーダーが対決。この方法で行けば、この最終ステージ1本で、最終的な順位とラリー勝者が決まることになる。

 しかしトッドは、この計画については、慎重な議論が必要であるという考えかたも崩してはいない。

「何かを決めるなら、最善の結果を出さなくてはならない。この改革については、いっそう検討を進めるように指示を出している。周辺の関係者の意見を聞かなくてはならないと思うし、メディアの形態も多様化している。ここからも、最善策を導き出すいい意見が聞けると思う。すべては進行中ということであり、結果がどうなるかはこれからだ」

 今季、シリーズに旋風を巻き起こしたフォルクスワーゲン・モータースポーツの代表、ヨス・カピートは、この改革のポテンシャルについての批判も耳にしていることを認めながらも、自身は肯定派であることを明かした。

「これはラリー本来の姿ではないという人もいるが、私に言わせてみれば今の形式よりもラリーらしい。ドライバーは、ラリーに設定されるどのステージでも勝利を目指し、最終的な結果を目指して挑んでいるんだ」とカピート。

「それに、ドライバー同士の直接対決は、見応えがある。もしドライバーが自分の順位を守りたければ、より速くなくてはならないし、どんなステージでもミスはできない。最終SSでもね。プロモーターからのこの案には大賛成だ。我々も同じようなプランを考えていた」



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