今週開催されるWRCポルトガル戦に向けて、ヒュンダイ・モータースポーツは、チームとしてのポルトガル初ポディウムを目指す。チームとしてのポルトガルでのこれまでのベストリザルトは、2016年にダニ・ソルドがマークした総合4位にとどまっている。
新型WRカーのデビューシーズンである今季はここまで、ティエリー・ヌービルの2勝を始め、ポディウム通算4回、ステージ勝利31本、パワーステージ24ポイントと、コンペティティブなパフォーマンスを披露しており、悲願のポルトガルでのポディウムも、もちろん現実的なターゲットだ。
既報通り、ヘイデン・パッドンは、アルゼンチンでの負傷によりポルトガルを欠場するジョン・ケナードに替わり、セブ・マーシャルがコ・ドライバーを務める。マーシャルがWRC戦に参戦するのは、ケビン・アッブリングと組んで参戦した昨年のスペイン以来だ。
「今季はここまで、期待していたような展開にはなっていない。特にアルゼンチンは、昨年とは対照的な結果となってしまったので、ポルトガルでは流れを変えたい」とパッドン。
「残念ながらジョンは参戦することはできないが、ポルトガルの現地には帯同してくれる。セブは、昨年のポルトガルにも参戦している。好リザルトに向けて懸命に取り組み、シーズンを仕切り直したい」
一方、前戦アルゼンチンでは今季唯一の2勝目をマークしたヌービルは「まだコルシカとアルゼンチンの興奮が冷め止まない。同時に、選手権争いは非常に接戦になっているので、自分の仕事にしっかり集中していかなくてはならない」と気を引き締める。
「アルゼンチンでは、エルフィンとは記録的な僅差となっている。どんなことも、保証されることなど何もないということ。ポルトガルの今のフォーマットは、僕らにはまだ新しいが、楽しみにしている。新しいマシンと今の自信があれば、僕らは速いと確信している」
母国スペインにも近いポルトガル戦で多くの応援が集まるソルドも、ポディウムを目指して挑むひとりだ。
「ポルトガルは、スペインにも近く自分にとっては特別な一戦だ」とソルド。
「チームにもポルトガル出身のスタッフが多いので、チームにとっても後押しになる。アルゼンチンは残念な結果になったので、ポディウムを争えるペースを取り戻し、ポルトガルの最高のステージでi20クーペWRCのポテンシャルをフルに活かしていきたい」