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WRCポルトガルで連続ポディウムを狙うMスポーツ、フィエスタR5 Evo2もWRCデビュー

© M-SPORT / @World

今週開催されるWRCポルトガル戦に、セバスチャン・オジエ、オィット・タナック、エルフィン・エバンスと3台のフォード・フィエスタWRCを投入するMスポーツ陣営。開幕戦から続く連続ポディウムフィニッシュを、ポルトガルでも狙う構えだ。

ポルトガル北部で5日間のテストを行ったチームは、完璧なセットアップ作業ができたと伝えており、先月に行った広範囲に渡る調査や開発テストで解明できたことも多く、ポルトガル戦に向けての準備は万端だ。

またMスポーツとしては、改良版R5マシン、フォード・フィエスタR5 Evo2を初めてWRC戦に投入するなど、カスタマープロジェクトの面でも大きな節目を迎える。パワーアップしたフィエスタR5 Evo2で、エリック・カミリ、ティーム・スニネン、ピエール・ルイ・ルーベ、ガス・グリーンスミス、ペドロ・ヘラーがWRC2部門に挑む。

前戦アルゼンチンでは、唯一逃しているWRC優勝を今年も果たせなかったセバスチャン・オジエだが、ドライバーズ選手権での首位は堅持。ポルトガルでは自身初のWRC優勝となった2010年以来、4回の優勝を飾っている。もし今年5勝目をマークすれば、マルク・アレンが持つ最多記録に並ぶ。

「ラリーポルトガルは、毎年楽しみにしているイベント。何度も勝っているし、自分の初優勝を飾った場所でもあるから、特別な思いがある」とオジエ。
「今年は、さらに激戦となっていて、どのチームも優勝を狙っている。初日に先頭から走行することはおそらく自分たちには障壁になると思うが、ポルトガルでも目標を高く掲げ、選手権のリードを広げることに専念する。ポルトガルでは、ここ数ヶ月でたくさんテストを重ねてきたし、マシンの開発作業も進んでいる。自分たちの自信にとっても、大きな後押しだ」

今季はここまでポディウム3回をマークし、ドライバーズ選手権では4位と、これまでで最もいい形でシーズンを滑り出しているタナック。このポルトガルでは、2009年にWRCデビューを飾っている。
「ポルトガルから、楽しみにしていたヨーロッパのグラベル連戦が始まる。ポルトガルのステージはいつも楽しみにしているし、これまでも速さを見せてきた」とタナックは自信を見せる。

「ここ最近で、かなり成長できた手応えを感じているので、この先のグラベル戦では毎回ポディウムを狙っていけると思う。ポルトガルでもそれが目標だし、それが果たせることを楽しみにしている。今、戦いはとても接戦になっているので、しっかり集中していかなくてはならない」

前戦アルゼンチンでは、最終ステージまで首位争いを展開し、わずか0.7秒差で初優勝を逃したエバンス。ポルトガルでも、強い走りを見せることを目指していく。
「ポルトガルではいつもペースはいいが、色々な理由で結果につなげられていない」と語るエバンス。これまで5回参戦したポルトガルでのベストリザルトは、2014年の22位にとどまっている。

「アルゼンチンでは、優勝まであと一歩のところまで迫ったことは大きな自信になったし、ポルトガルでも上位を目指せると思う。アルゼンチンでは、全体的にうまく行ったので、ポルトガルでもこの流れを維持していきたい。天気に左右される部分が大きいが、路面はそう大きくは変わらない。トップリザルトを狙うためには、序盤からいいリズムをつかみ、自信を高めていかなくてはならない。もしそれができれば、どんなことも可能性があると思っている」



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