まもなくスタートを迎えるWRC第6戦ポルトガルから、チームとして初めて3台目のヤリスWRCを投入するTOYOTA GAZOO Racing WRT。そのエースたるヤリ‐マティ・ラトバラがラリーへの意気込みを語った。
「開幕2戦でいいスタートを切れたけれど、その後すこし表彰台から遠ざかっているので、今回はポディウムを狙ってチャレンジしたい。ティエリー(ヌービル)も2ポイント差に迫ってきているし、セバスチャン(オジエ)にプレッシャーをかけるためにもね。ティエリーが一番速いクルマに乗っているから、かなりタフな戦いになるだろう。それに(オット)タナックや(エルフィン)エバンスもいる。もちろん勝てれば最高だけど、ポディウムに乗れれば上出来と言えるだろう。金曜日は出走順でのロスを最小限にとどめて、土曜日のいい走行順を確保したいね」
また、ここポルトガルに合わせてヤリスWRCにもいくつかのアップデートが施されたという。
「ここに向けてのテストは順調だった。いくつか新しいパーツも試して、アルゼンチンの時よりも感触がいい。リヤサスペンションをちょっと変えたんだ。少しスライドする傾向があったからね。あとギヤチェンジに関しても改善した。より素早いシフトが可能になっている。ラリーはとにかくシフトチェンジの回数が多いから、ラリー全体を通して考えれば少なくない恩恵が得られるはずだ」