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ERCポーランド、カエタノヴィッチが優勝

 

 ERCラリーポーランド(グラベル)は9月15日、ミコワイキでフィニッシュを迎えた。前日首位に立っていたブライアン・ブフィエ(プジョー207 S2000)は、この日最初のステージで右リアのダンパーを破損。サービスまでの残り2SSでスローダウンを余儀なくされ、2位でのフィニッシュに留まった。

 代わって首位に立ったのは、フォード・フィエスタR5で挑んだ地元強豪のカエタン・カエタノヴィッチ。4度目のポーランドタイトルもかかるカエタノヴィッチは、イベント前に200kmしか走り込んでいない新マシンも巧みに操り、最終的にブフィエとの差を23.3秒にまで広げて同イベント3度目の優勝。今季のERC初勝利と共に、ポーランドタイトルも確定させた。

「人生最良の日だよ」と語るカエタノヴィッチは34歳。ユーロスポーツの生中継が入った最終ステージでもベストタイムを刻んでみせた。「この週末は、ポーランドタイトルはあまり気にしていなかった。とにかく、絶対に勝ちたいラリーなんだ。うれしくて笑顔が止められないよ。このマシンで、もっとラリーに出たいね」今季のERC・6人目の勝者となったカエタノヴィッチには、コリン・マクレー・フラットアウト杯も贈られた。

 一時2位につけていたレグ1の最終ステージでの高速右コーナーで、シトロエンDS3 RRCをヒットしレグリタイアに追い込まれたロバート・クビカは、レグ2の再スタートを目指したが、エンジン内に泥が詰まっていたためターミナルにダメージが及んでいたため、このままリタイアとなった。

 一方、パワーが上がらないトラブルに悩まされ総合18位に沈んでいた新井は、終盤ステアリングトラブルにも見舞われ、順位を5つ上げるのが精一杯。それでもプロダクションカップでは3位につけた。「本当に疲れたけど、とにかく走り切れてよかったよ」

 プロダクションカップは、リトアニアチャンピオンのドミニカス・ブタヴィラス(三菱ランサーエボリューションIX R4)が、2WDカップはラドスロウ・ラチョコフスキー(シトロエンDS3 R3T)が制した。



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