WRCイタリア:ミケルセン「トップドライバーとの戦いに戻れて最高の気分」プレ会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCイタリア:ミケルセン「トップドライバーとの戦いに戻れて最高の気分」プレ会見

©FIA

WRCイタリアのスタート前に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。イブ・マトンの抜擢により、シトロエンから渇望していた2017スペックWRカーでの参戦を果たすミケルセン。シェイクダウンでもチームトップのタイムを叩き出したが、週末を通しての展開には慎重な姿勢を見せた。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
セバスチャン・オジエ=SO(MスポーツWRT)
アンドレアス・ミケルセン=AM(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
ヘイデン・パッドン=HP(ヒュンダイ・モータースポーツ)
ヤリ−マティ・ラトバラ=J-ML(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)

Q:アンドレアス、WRCに戻ってきたね! シトロエンのWRカーでトップ争いに戻ってきた気分は。
AM:この強者たちと同じ舞台に戻れて、最高の気分だよ! 半年間、この瞬間を待っていた。本当に、本当にいい気分だ。もちろん、厳しい週末になるだろう。サルディニアは自分にとってトリッキーなラリーだし、今回は新しいマシンだから、どの面においても一筋縄ではいかない。一歩一歩前に進んで、週末が終わる頃には強くなっていたいと思うが、最初はかなり苦労すると覚悟している。

Q:まだマシンに慣れているところだとのことだが、チームからの指示はあったか。
AM:いや、特にはない。とにかく思う通りに、自分が走りやすいようにドライブして、結果を待つだけだ。言ったように、このマシンにはまだ1日しか乗っていないから、上位争いは期待を持ち過ぎる。でも、スタート順がいいことが後押しになれば、マシンにも積極的になり、どんどん速くなれるかもしれない。

Q:テストは1日とのことだが、シトロエンでの居心地はどうか。
AM:フランスで行ったのでコンディションはこことは違うが、最初のフィーリングはとてもよかった。マシンに関してもいいフィーリングが得られたが、何年もポロに乗っていたので、新しいマシンに慣れるには時間が必要だ。1日では、少し足りないかな!

Q:今朝のシェイクダウンは、どんな感じだったか。セットアップは決まったと思うか。
AM:そうだね、小さな変更を行ったり、色々なことを少しずつ試したよ。

Q:例えば?
AM:ディファレンシャルのモードとか、車高、違うピッチなど。明日の最初のステージで活かせると思いたいね。

Q:もちろん、ワンオフでの参戦に満足する人は誰もいないだろう。イブ(マトン)は日ごろから、ワンオフのプランは持たないと言っている。今回以上のことについては何も聞いてはいないと思うのだが、もしかして聞いているのか。
AM:いや、今のところは、このイベントだけの予定だ。今回いいラリーにできれば、それ以上のことにつながるといいね。

Q:セブ、選手権リーダーとしてサルディニア戦を迎える気分は。自信は高まっているか。
SO:気分はいいよ。選手権リーダーとして名前が挙がっているのは、正直いつでもいいものだ。しかし、それは初日が厳しくなるということでもある。今は、それがラリーの戦いの一部だから対応するしかない。レースの後半に向けていいスタート順を得るために、がんばるしかない。マシンのフィーリングはいい。前戦はよかったから、この週末も同じような流れができるか楽しみにしたいね。

Q:どのマシンも非常にコンペティティブで、どれも高いレベルに達している。ラリーの度に勝者が変わる混戦模様だが、今年は例年以上にプッシュしなくてはならないと感じているか。
SO:外からは簡単に見えていたのかもしれないが、これまでだって簡単だったことは一度もない。いずれにしても、必死で戦い全力を尽くす。確かにバトルは非常に緊迫しているかもしれないし、新しい要素がたくさんあるし、みんなが新しいマシンをドライブしているから、みんなの競争力が接近しているような感じだ。とてもエキサイティングで面白くなっているし、みんなもその状況を喜んでいると思うし、僕らも同じだ。これまで何度も言ってきたが、自分の最高の勝利は、必死で戦った末に得たもの。そして、今はまさにそんな状況だ。勝利を手にするのは難しい。でもポルトガルのように、それが実現できれば、本当にいい気分だよ。

Q:選手権がこれだけコンペティティブだと、モチベーションもこれまで以上に高いか。
SO:これまで自分のキャリアの中で、モチベーションが下がったことは一度もないんじゃないかな。常にモチベーションを維持しているが、年々みんながもっと求めるんだと思う。もっとプッシュできないか、とね。今年はMスポーツと契約した瞬間から、自分にとって大きなチャレンジになると覚悟していたし、全力を尽くさなくてはならない。でもここまでのところ、まだ土俵の上に残っているし、タイトルのチャンスもまだあるので、ここまでの内容には満足しているが、まだ先は長い。

Q:ヤリ‐マティ、暑さに対応するという点でセットアップについて聞かせて欲しい。ここまで酷暑のラリーでは全車がオーバーヒートに苦しんできた。今回も懸念材料になるのか。
J-ML:気温が高い中でマシンをドライブするのだから過酷なラリーであるのはもちろんだが、最も厳しい状況は高地だと思う。そしてメキシコではそれに暑さが加わる。アルゼンチンも、少しそうだね。ここは、標高はそれほど高くない。もちろん暑いことは暑いが、ステージはそれほど長くないので今回はそれほど心配はしていない。

Q:今朝のシェイクダウンでのマシンのフィーリングを聞かせて欲しい。全てOKか。
J-ML:そうだね、4回だけの走行だったが、少しセットアップのテストを行った。ポルトガルの後、このイベントの前は本格的なテストは行っていなかったからね。2週間の休暇があったので、ドライビングの感覚をいつもよりもつかみたいと思ったし、いくつか試したいこともあった。

Q:試したいこととは?
J-ML:サスペンション周りだ。

Q:どんな?
J-ML:何かこう、面白いことだよ! 

Q:シェイクダウンでは、どんなタイヤを履いたか。
J-ML:全部ソフトで走った。

Q:全員、ソフトタイヤだったか。
AM:いや、ハードだった。
SO:ミックス。
HP:ソフト

Q:ヤリ‐マティ、リザルトという点では、どこを狙えると思うか。
J-ML:砂利掃きの影響が一番大きいラリーは、メキシコとオーストラリアだと思う。セブが言ったように、彼は先頭スタートという厳しい順番で走らなくてはならない。自分は3番目なので、少なくとも少しラインができているが、セブも言ったように金曜日は土曜日にいいポジションを得るための戦いをしなくてはならない。ポルトガルでは、少し手を入れてマシンは向上したと思うし、速くもなった。残念ながら体調がよくなかったので、流れが悪い方向に行ってしまった。ベストのパフォーマンスが出せなかったし、ミスもしてしまった。ポルトガルで行ったことが、サルディニアでも活きることを期待したいし、少なくとも自分の体調はよくなった。

Q:元チームメイトのアンドレアス・ミケルセンがWRCに戻ってきたことは、うれしいか。
J-ML:もちろんだ。アンドレアスのドライビングを見るのはとてもうれしいし、彼はここにいるのにふさわしい。彼は辛い時間を過ごしてきたと思うし、2016年の最終戦で勝っているのに、選手権を戦っていない。だから彼が戻ってきて、とてもうれしいよ。

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Q:ヘイデン、このイベントに向けての気分と、今シーズンここまでのことについて聞かせて欲しい。
HP:たぶん、今シーズンここまでについては、あまり話せることはないと思う。とても悪かったが、前を見ている。マシンにもいいフィーリングが得られ始めてきた。先月は、大きく前進した。ポルトガルで、そしてここのシェイクダウンで、自分がマシンの一部であるような感じが得られたので、今後に向けていいことだと思う。ここからは自信を高めて、いいリザルトにつなげたいね。

Q:マシンの大きな前進とは。
HP:様々なことだ。それぞれ新しいマシンのことを学ぼうとしているのは、みんな同じ状況だと思う。いかにして、最大限の力を引きだそうか、とね。たぶん、今年の序盤は、チームメイトとセットアップが似過ぎていたのだと思う。自分のドライビングスタイルはかなり違うから、今はセットアップを自分寄りに合わせられるようにして、パッケージ全体としての仕上がりに専念している。

Q:ドライバーとして、このラリーのチャレンジングなところは何だと思うか。
HP:最もチャレンジングなグラベルラリーの一つだと思う。いろいろなタイプのステージがあるし、すごく典型的でスローなステージもある。砂を走るステージはラフだし、もちろん高い気温やタイヤ戦略など、このラリーでは純粋な速さ勝負ではないと思う。マシンをいたわらなくてはならない。ミスをしやすいから、週末を通して丁寧に、ミスなく走ることが重要だ。

Q:ここでのタイヤ戦略は、どれほど重要か。
HP:ここでは、明確なタイヤカットの戦略はないと思う。午後はおそらくかなりイージーになるし、午前のループは少し複雑だ。採れるタイヤ戦略はあまり選択肢はないと思うし、走行順にも対応しなくてはならないので、どれが正しいとは言えない。たくさんの選択肢があると思う。



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