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オジエがWRCをリードする10の理由

 

 WRC第10戦ラリーオーストラリアは、状況次第でセバスチャン・オジエのドライバーズタイトルが決定する1戦として注目されている。

 ドイツ終了時点で、ドライバーズポイントは184点でオジエが首位、ティエリー・ヌービル(カタールMスポーツ)が109点で2位につけており、残りは4戦だ。計算上は、オジエがヌービルに対して9点以上の差をつければ優勝が決まる。オジエが優勝すれば、パワーステージの成績にかかわらず、ヌービルは2位に入らなければ勝機がなく、オジエがかなり有利な立場にいることは間違いない。

 そんなオジエがWRCをリードしている10の理由を、ラリーオーストラリアが報じている。昨年からのオジエの状況や彼の性格、彼を取り巻く環境などを面白くまとめている。

1.オジエの心境
100%の集中力。レース中にすべての雑念をシャットアウトできるというオジエの才能は、WRCのなかでも類を見ない。

2.オジエのドライビングテクニック
典型的なフランス仕込みのドライビングは、ほとんど完璧な精度でステージを分析していく。

3.オジエのコ・ドライバー
ジュリアン・イングラシアとのペアは7年目(よく7年目の浮気とも言われるが)。ドライバーとコ・ドライバーが互いに仕事のやり方を認め合うことは、成功へのカギとなる。

4.オジエのマシン
ポロR WRCは非常に早く、初年度ながらすべての地形で速さを見せた。すでに9戦中5戦を制している。

5.オジエのフィットネス。
ポロのシートに座っていない時、オジエはフィットネススタジオに通い、ランニングシューズを履いているという。それも週に15時間以上も。さらに、栄養バランスを考えた食事をしている。

6.オジエのチーム。
モータースポーツはチームのスポーツだ。スイスの腕時計の歯車のように、120本の手がフォルクスワーゲン・モータースポーツでともに働いている。

7.オジエの忍耐力
オジエは昨年1年間ずっと、今シーズンのための準備として練習をしなければならなかった。すべてのラウンドでスピードが遅いシュコダ・ファビアS2000で走り、2013年の初戦で初めてポロR WRCをドライブ。見事に対応してみせた。

8.オジエの熱意
普段はもの静かで口数も少ない印象のオジエだが、表彰台にいる時にはうれしさの感情が爆発する。ラリー中の冷静さと表彰台での活気によって、バランスがとれている。

9.オジエの家族
常に最前列にいる。厳しい寒さのなかで行なわれた第2戦スウェーデンでは、オジエの母、父、妹がコース脇で彼の勝利を祈った。結果、彼の初勝利だった。

10.オジエの魅力
ドライバーとしては重要な要件ではない。しかし、ラリーの世界では悪いことではない。そして、女性はよりそれを魅力に感じるのだろう。



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