フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、ポロGTI、ゴルフGTI、ゴルフRに、6年ぶりとなるマニュアルトランスミッションモデルを設定し、6月11日より受注を開始する。価格はポロGTIが327万5000円、ゴルフGTIが389万円、ゴルフRが539万円。ポロGTIとゴルフRが9月、ゴルフGTIが10月より配車予定だ。
今回新たに設定するトランスミッションは、フォルクスワーゲン製の3軸構造を持つ6速MT。インプットシャフト1本に対してアウトプットシャフトを2分割した3軸構造とし、アウトプットシャフトの1本に1〜4速ギヤ、もう1本に5〜6速ギヤとリバースギヤを組み込んだことで、ギヤボックスの全長の短縮や、ドライバイビリティと燃費向上に効果的なギヤの多段化を実現した。これにより、フロントに空間的な制約が多いFF車にも、高性能なパワートレーンや補機類を搭載可能になったという。
ポロGTIはMTモデル用に出力特性をチューニング。最高出力は192psとDSGモデルと同等だが、ピークパワーは4300〜6200rpmと低回転域が1100rpm低いレンジに拡大され、最大トルクは320Nmにアップされている。ショックアブソーバーの特性をスイッチで切り替えられる「Sport Select」も装備している。
ゴルフGTIのエンジンは最高出力220ps、最大トルク350Nmで、サスペンションもDSGモデルと同様。安全装備は、ゴルフRバリアントで初採用された「ブラインドスポットディテクション」と「リヤトラフィックアラート」が標準装備となった。
ゴルフRもゴルフGTI同様、エンジン、サスペンションに変更はなく、安全装備が標準装備となった。新色としてトルネードレッドとライムストーングレーメタリックが追加になった。