Mスポーツは、ドイツのアルミン・クレマーが、8月に開催されるWRCドイツ戦にMスポーツがプリペアする2017スペックのフォード・フィエスタWRCで参戦することを発表した。クレマーが2017年規定のWRカーで参戦するのは、これが初めて。
クレマーは、先月には英国内で初めてマシンをテスト。Mスポーツの私設テスト設備での数kmではあったが、クレマーは母国のWRC戦でハイレベルで戦うことを楽しみしているという。
WRCグラベル連戦の直後に迎えるターマック戦のWRCドイツは、3日間ともすべて舗装の特色が異なる難関ラリーとして有名。この独特なイベントに向けて、クレマーは8月上旬に行われるMスポーツのプレイベントテストにも参加する。
クレマーは、2003年にはAPRCに参戦してタイトルを獲得。前年の2002年にはWRCドイツにフォード・フォーカスWRCで初めてWRCに参戦するなど、幅広い経験を持っている。
「本当にうれしいし、誇りに思う。とても光栄なことだし、この上ない喜びだが、WRC4連覇王者のセバスチャン・オジエと同じマシンでWRCドイツに参戦するのはビッグチャレンジだ」とクレマー。
「リザルトについて語るのは時期尚早だが、Mスポーツのドライバーやエンジニアたちにサポートしてもらうことで、すぐにフィエスタWRCに順応して自分に合ったセットアップを見つけることができると思う。ドイツのファンに、いい走りを見せたい」
Mスポーツのマネージング・ディレクター、マルコム・ウィルソンは「アルミンがMスポーツから母国参戦を迎えることを、心から応援したいと思う。過去にも一緒に仕事をしたことがあるし、とても経験豊富なドライバーだ。特にラリードイツではね」とコメント。
「ドイツ戦でドイツ人ドライバーがフィエスタWRCをドライブしてくれるのは、とても素晴らしいこと。ケルンには量産車フィエスタの拠点もあるしね。アーミンは、あらゆる瞬間を楽しむことができると思う。あの独特なステージでの彼の豊富な経験は、チーム全体にとっても大きな武器にもなるはずだ」