ラッピ、検討していた北海道欠場を撤回、参戦へ – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ラッピ、検討していた北海道欠場を撤回、参戦へ

 

 APRCマレーシアは、S2000勢が全滅、大差で首位に立っていたアジアカップ王者の炭山裕矢もエンジントラブルでリタイアする大波乱の末、海外ラリー初参戦の牟田周平(スバル・インプレッサ)が総合優勝を飾るという予想外の結末を迎えた。 

 アジアカップ連覇を狙う炭山にとっては、S2000が消えた一戦で勝利を逃したのはかなり悔しいところだろうが、トリッキーなコンディションのマレーシアの結末に翻弄されたのは炭山だけではなかったようだ。
  
 今季、シリーズの注目を集めているひとり、チームMRFからAPRCに初参戦しているエサペッカ・ラッピは、今季からMRFを支援するシュコダモータースポーツが送り込んだ弱冠22歳の新鋭。WRC2でも勝利を挙げるなどの実力はAPRCでも発揮されており、フィニッシュしたラリーはいずれも圧勝だ。

 実はマレーシアのスタート直前、現地入りしたシュコダモータースポーツのスタッフは、日本にシュコダのマーケット展開がないことから、北海道欠場の意向をシリーズコーディネーターに明かしていた。APRCは全6戦で構成されるが、タイトル対象となるために義務づけられるのは5戦で、一戦のスキップは許容範囲だ。

 しかし、ニューカレドニアに続き、マレーシアでも予想外のリタイアに終わったラッピは、現在、タイトル争いではチームメイトのギルに0・5ポイント差の2位。3位には、グループNインプレッサで戦うサンジェイ・タクルが3ポイント差で追いかけるという微妙な状況だ。しかも、シュコダが最も優先視しているというマニュファクチャラーズタイトルでも、首位シュコダと2位スバルの差は5.5ポイントしかない。

 この状況を受けて、シュコダモータースポーツはラッピの欠場プランを撤回、北海道への参戦を決めたという。APRCが開催される国にはこれまで訪問すらしたことがないというラッピ。純粋な速さだけでは勝てない難関シリーズに手を焼いている現状に、北海道では白熱したバトルが期待できそうだ。



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