WRCは、今週末のポーランド戦から高速グラベル連戦が始まる。ここまでのグラベル4戦すべてでi20クーペWRCをポディウムに上げているヒュンダイ・モータースポーツは、ポーランドでもポディウムフィニッシュを目指す構えだ。
ヒュンダイはポーランドとの相性がよく、2014年にティエリー・ヌービルがトップ3フィニッシュを果たした後、昨年はヌービルとヘイデン・パッドンが揃ってポディウムに上がっている。マニュファクチャラーズ選手権では現在2位につけているヒュンダイ勢は、首位のMスポーツとのポイント差を詰めるためにも、ポーランドで好リザルトを収めたいところだ。
ここのところのグラベル戦では好ペースを見せながらもリザルトにつながらず、ストレスの溜まる展開が続くパッドン。ポーランドでは、今季まだ果たしていないポディウムフィニッシュを目指す。
「サルディニアでは、ポディウムに上がれるだけのパフォーマンスがあることを示すことができた。あのような形でリードを失ってしまったのは悔しいが、その気持ちを跳ねのけなくてはならない」とパッドン。
「絶対に、ここまでのラリーで得られたポジティブなことにだけ集中すると心に決めている。ラリーの合間にはニュージーランドに戻ったので、気持ちを切り替えることができた。ポーランドは好きなイベント。カレンダーでも速度域の高いラリーだし、できる限り速く走れる道は大好きだ! マシンも、あそこの道に向いていると思う。いつもの通り、100%の力で臨んで行く」
メキシコ以来、5戦連続でポディウムに上がり続けているヌービルは、ドライバーズ選手権では首位のセバスチャン・オジエまで18ポイント差に迫っており、一戦一戦が重要な意味を持つことを痛感している。
「リズムに乗れるステージは好きなので、ラリーポーランドは楽しめるラリーだ」とヌービル。
「危険なコーナーはあまりなく、ステージはかなり開けている。ちょっと勇気を出して、リスクを負った攻めができる。素晴らしい速さが出るので楽しいが、同時に選手権争いで生き残るためには、必死でプッシュしなくてはならないことも分かっている。シーズンはここから後半に入るので、一瞬もムダにすることはできない」
サルディニアでは最終日にパワーステージポイントも獲得したソルドは、この勢いをポーランドにもつなげていきたいところ。
「ポーランドでは到達する速度が高いので、ペースノートが正確であることが重要だ」とソルド。
「特に、いくつかのコーナーでは、小さなミスが大量のタイムロスにつながりかねない。本当に速いラリーなので、ミスの許される余地はない。全体としては、雰囲気はいいし、観客もたくさん集まる。サルディニアではいい形で終えることができたので、ポーランドでも勢いを高めたい」