APRC第4戦マレーシアラリーは、8月24日、シンガポールの国境に近いジョホールバルで競技がスタートした。
今年も波乱続きのマレーシア戦では、レグ1の8SSを終えて、今戦から始まったサブタイトルのアジアカップで連覇を目指すクスコレーシングの炭山裕矢(スバル・インプレッサWRX STI)が、総合トップに立った。チームメイトで、今季海外初参戦に挑む牟田周平が続き、クスコ勢が1-2を占めている。炭山、牟田は共にアジアカップ単独の登録のため、APRC総合勢でレグ1を完走したのは2WD部門のマイケル・ヤング(トヨタ・ヴィッツRS)だけとなった。
昨年もスコールの影響で路面が超悪化、大波乱となったマレーシアだが、今年も波乱続きの展開。まず序盤首位に立ったガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアS2000)は、SS4でフロントをバンクにヒットし、リタイア、レグ2での再スタートを目指す。同ステージでは、チームメイトで選手権リーダーのエサペッカ・ラッピがエンジンの深刻な不調とオーバーヒートで、完全リタイアに追い込まれてしまった。
S2000勢が全滅した後、選手権2位につけているサンジェイ・タクルはSS5でファンベルトのトラブルでリタイアと、選手権上位陣が姿を消した。
一方、昨年のマレーシアで初めて完走を果たし3位に入っている炭山は順調に走行を続け、総合トップで首位。牟田との差は1分半近く空いている。レグ2には7SS・81.82kmのステージが設定されている。