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WRCポーランド:競技3日目はヌービルが僅差で首位を守る

©HYUNDAI

WRC第8戦ポーランドは、7月1日の競技3日目を終了し、ヒュンダイのティエリー・ヌービルがトップ、僅差の2番手にはMスポーツのオィット・タナックがつけている。3番手はヒュンダイのヘイデン・パッドンという順位。

競技3日目に行われたのは、SS19までの計9SS。前日を僅差で終えているトップ3の首位争いに注目が集まった。オープニングとなるSS11は予定よりも遅れてスタート。ベストタイムを獲得したのはトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラだった。ヌービルとタナックもこれに続き、トップ3の順位は変わらない。続くSS12は21.24kmというラリー最長のSS。ここではタナックがコースアウトしながらも一番時計をたたき出してヌービルを逆転、3.5秒差でラリーリーダーの座についた。このSSでは4総合4番手につけていたMスポーツのセバスチャン・オジエが左リヤホイールをヒットしパンク、パッドンに総合4番手の座を明け渡している。

そのパッドンはSS13でベストタイムをマーク、ヌービルとタナックが続くが、ラトバラはSS7番手タイムに沈む。それでもラトバラは総合3番手に踏みとどまり、続くSS14ではヌービルに続くSS2番手タイムをマーク。このSS14を制したヌービルはタナックを逆転、再び総合首位に返り咲いた。SS15はヌービル、タナック、ラトバラの順でSSトップ3を占め、順位変動はなし。そしてラリーが動いたのはSS16だった。このSSではラトバラがストップ、タナックはリヤウイングを失いSS4番手タイム、ヌービルは左リヤタイヤのパンクでSS12番手という、波乱の展開となった。これで総合首位はタナック、14.4秒遅れの総合2番手にヌービル、総合3番手はSS16でのベストタイムを獲得したパッドンとなった。

M-SPORT

ヌービルはSS後にタイヤ交換を終えてことなきを得、SS17では復調のSS2番手タイム。ウイングを失いマシンバランスの狂ったタナックはSS10番手とタイムが伸ばせない。タナックはSS18でもSS9番手タイムと苦戦、一方のヌービルはここでベストタイムをたたき出し、SS16後の時点で14秒以上あった差をひっくり返し、タナックを再逆転することに成功する。なお、この日最後のミコワイキ・アリーナは3回連続でMスポーツのエルフィン・エバンスが制している。

結果、総合首位はヌービル、3.1秒差の総合2番手にタナック、ヌービルから25.5秒差の総合3番手にパッドンというトップ3となった。パッドンと総合4番手オジエの差は1分以上開いており、実質的にこの3名によってポディウム圏内の戦いが行われることになりそうだ。それ以降は総合5番手にヒュンダイのダニ・ソルド、6番手にMスポーツのテーム・スニネン、7番手にシトロエンのステファン・ルフェーブル、8番手にマッズ・オストベルグとなっている。トヨタ勢はユホ・ハンニネンが総合11番手で孤軍奮闘している。

CITROEN

TOYOTA

競技最終日はSS20-23。11.15kmと18.68kmのSSを2度走行する4SSが行われる。SS距離は59.66kmと、わずか60kmに満たない短距離決戦だ。ヌービルが今季3勝目を獲得するか、タナックが連勝を挙げるか、注目が集まる。

オープニングステージとなるSS20は、日本時間の7月2日15時10分にスタートする。

WRCポーランドSS19終了後リザルト
1. ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2:10:26.3
2. オィット・タナック(フォード・フィエスタ WRC) +3.1
3. ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC) +25.5
4. セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC) +1:32.0
5. ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:43.8
6. テーム・スニネン(フォード・フィエスタ WRC) +2:06.2
7. ステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 WRC) +2:20.3
8. マッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタ WRC) +2:45.8
9. エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタ WRC) +3:23.1
10. アンドレアス・ミケルセン(シトロエンC3 WRC) +3:34.6



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