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全日本ラリー洞爺:鎌田卓麻がグラベル初戦で今季初勝利

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全日本ラリー選手権第6戦「2017 ARK ラリー洞爺 Supported by Sammy」の競技2日目が7月2日(日)に行われ、初日を2番手で終えた鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)が再逆転を果たし、今季初優勝を遂げた。
 
日曜日のステージは、6.80kmの「SEA TANGLE」、2.98kmの「PLUM」、9.02kmの「LAVENDER LONG」を、スーパーSSの「SSS NEW VOLCANO」を挟んで2度走行する7SS。例年使用しているSSのため、ステージの特徴や路面状況を熟知している選手たちにとって、僅差の勝負となることが予想された。
 
勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)を4.2秒差に抑える首位で2日目を迎えたJN6クラスは、午前中に行われた3本のSSで鎌田が連続ベストタイムをマークし、この日の最長ステージとなるSS11でついに勝田を再逆転することに成功。その後も常に勝田を上まわるタイムで少しずつリードを広げた鎌田は、勝田に6.8秒差で待望の今季初優勝を飾った。この鎌田の優勝により、今シーズンのJN6クラスは第6戦を終えて5人目のウイナーが誕生する混戦模様となっている。
 
JN5クラスは、土曜日にクラス首位に立った川名賢/保井隆宏(プジョー 208 R2)がライバルの小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3 R3-MAX)を寄せ付けず、2分30秒以上の大差をつけて今季初優勝。総合でも6位に入る健闘をみせた。2位には小濱、3位には鷹野健太郎/ヤナ(MINI)が入賞している。

JN6クラス以上のサバイバル戦となったJN4クラスは、初日2番手につけた曽根崇仁/桝谷知彦(トヨタ86)が、上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビックタイプR)との差を一時2.0秒差まで縮めるも逆転はならず、上原がそのまま逃げ切り、2012年の同ラリー以来となる全日本優勝を果たした。2位には曽根が入賞してシリーズポイントをしっかりと加算、山口清司/山本磨美(トヨタ86)が3位表彰台を獲得した。
 
JN3クラスは、首位を独走する天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)に対して、2番手の大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)が3連続ベストタイムをマークしてその差を縮めるが、反撃もここまで。天野も午後のSSで連続ベストをたたき出し、開幕戦から6連勝を達成。2位は大倉、3位には藤田幸弘/藤田彩子(マツダ・デミオ)が入賞した。
 
JN2クラスは、デイ1で2番手以降に圧倒的大差を築いた石田雅之/高杉哲也(トヨタ86)が、スーパーSS以外の林道ステージすべてでトップタイムをマーク。18年ぶりの名コンビ復活を優勝で祝った。猪股寿洋/高篠孝介(スバルBRZ)が2位、桝井和寛/山田正樹(トヨタ86)が3位に入った。
 
JN1クラスは、須藤浩志/新井正和(スズキ・スイフトスポーツ)が、デイ1で蓄えたリードをうまく使って首位でフィニッシュ。今季3勝目を挙げた。2位は地元北海道のベテランドライバーである田中伸幸/星野元(スズキ・スイフトスポーツ)、3位は三苫和義/小林剛(ホンダ・フィット)が入賞している。
 
 
2017 ARK ラリー洞爺 Supported by Sammy 最終結果
1 JN6-1 鎌田卓麻/市野諮 SYMS DL TEIN WRX STI 1:07:52.8
2 JN6-2 勝田範彦/石田裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX +6.8
3 JN6-3 寺川和紘/石川美代子 インディゴパワー藤井自動車ランサー +4:45.0
6 JN5-1 川名賢/保井隆宏 YHクスコラリープラス208 R2 +6:53.8
7 JN3-1 天野智之/井上裕紀子 豊田自動織機・DL・ヴィッツRS +8:16.4
8 JN4-1 上原淳/漆戸あゆみ DL・シャフト・KTEC・タイプRユーロ +9:03.6
10 JN2-1 石田雅之/高杉哲也 復活コンビ!TRDプロクル86 +9:11.4
13 JN1-1 須藤浩志/新井正和 スマッシュBRIGダイニチYHスイフト +9:33.3



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