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WRCフィンランド:デイ2の接近戦をオジエがリード

 

 WRC第8戦フィンランドはデイ2を終え、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエが38秒差をつけて首位に立った。

 午前中のステージでは、オジエ、マッズ・オストベルグ(Mスポーツ)、ミッコ・ヒルボネン(シトロエン)、ティエリー・ヌービル(Mスポーツ)が10秒差以内で順位を入れ替えるシーソーゲーム。午前中の4本のSSを終えてオストベルグ、オジエ、ヒルボネン、ヌービルというオーダーだ。

 しかし午前の再送ステージとなる午後に入ると、オジエが徐々に差を広げ始める。SS12でオストベルグを抜き首位に立つと、ここから5連続ベストタイムで38秒のリードを築いた。「だが、まだ明日も長いステージが待っている」と、自身のフィンランド初優勝、史上5人目の北欧出身者以外のウイナーの栄誉に向けて、オジエはあくまで慎重な姿勢だ。

 デイ1を首位で終えたヌービルはSS13でスリップにより30秒をロスし、続くSS14ではパンクに見舞われてデイ2は2番手。「パンク以外はオーケーだ。悔しいけどこれもラリー。起きてしまったことはしかたがないよ」と気分を入れ替える。

 3番手はオストベルグ。SS14で岩にヒットし左フロントホイールが脱落して45秒を失った。「まだここにいる。そのことについてはハッピーだ」と語り、「不運にもパンクに見舞われてしまった。私たちにはどうしようもない。ティエリーを打ち負かすだけのスピードをもっていることは分かっている。できることをするだけさ」

 シトロエン勢トップは地元のヒルボネン。だが、首位オジエから1分以上離れた4位にとどまっている。SS11でバンクに乗り上げスピン、20秒を失い、リヤサスペンションと2本のタイヤにダメージを受けてしまったためだった。「でも、まだ8本のステージが残っている。私のプランはシンプルだ、フラットアウトして、トライして、前を行く者を捕まえる」

 以下、久々にシトロエンをドライブしたクリス・ミークが5番手、MINI JCW WRCで出場のヤルコ・ニカラがプライベーター最上位の6番手につけている。デイ1でリタイアを喫したヤリ-マティ・ラトバラは総合順位では浮上できない位置ながら、サードベストを何度もマークし速さを見せつけた。

 WRC2は地元ヤリ・ケトマーがフォード・フィエスタR5でWRC2トップ、総合順位でも8位に入る大健闘。シトロエンDS3 RRCのロバート・クビカが2番手、シュコダ・ファビアS2000のヘイデン・パッドンが3番手と、車両規定の異なる3台のマシンが戦っている。



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