WRC前戦のポーランドでは、ティエリー・ヌービルとヘイデン・パッドンが1‐2フィニッシュを果たし、さらにダニ・ソルドも4位に入るなど、チーム自己ベストの結果を残して勢いに乗るヒュンダイ勢。今週開催されるフィンランド戦では、チーム初となる同イベントでのポディウムを狙う、
WRC参戦再開後、4シーズン目を迎えたヒュンダイ・モータースポーツ。ここまで、各イベントでドライバーをポディウムに送り出してきたが、唯一フィンランドだけはその経験がない。しかし、今季はここ7戦連続でポディウムを獲得しており、その勢いを悲願成就につなげたいとしている。
ポーランドでは、一番乗りで今季3勝目を果たしたヌービル。ドライバーズ選手権でも、首位セバスチャン・オジエとの差を11ポイント差に詰めてきており、フィンランドでもプレッシャーをかけ続けていきたいところだ。
「ポーランドでは、自分たち自身、そしてチーム全体のパフォーマンス、両方に満足できた。この勢いを、シーズンの最後まで続けていきたいと思っている」とヌービル。
「マシンはとても強くなっているようだし、今季は既にグラベルで2勝を挙げるなどその競技力を示している。選手権争いに挑み続けられる自信を感じている。フィンランドはトリッキーになるイベントであることは分かっているし、高速で複雑なコースなのでミスの許される余地も少ない。でも、いい走りを見せられる自信があるよ」
今季、数々のミスや不運に見舞われ波に乗れなかったパッドンだったが、ついにポーランドで2位フィニッシュと苦労人ドライバーに復調の兆しが見えてきている。
「フィンランドは、間違いなく楽しめるラリー。超高速で、長い歴史がある」とパッドンはフィンランド戦への意欲を見せる。
「トリッキーなハイスピードイベントであることは分かっているが、これまで8回参戦してきたので、十分な経験を持っている。母国にいるような気分で走れるラリーなので、観ているみんなに最高のショーを見せたい。ポーランドでポディウムに上がったことは、大きな自信になった。ステージに戻ることが待ち切れないし、ポーランドと同じくらいのリザルトを狙っていく」
ポーランドでは4位とポディウムまであと一歩のところでとどまったダニ・ソルドも、フィンランドではポディウムを目指すひとりだ。
「ポーランドではポディウム目前だったので、フィンランドではトップ3フィニッシュを決めたい」とソルド。
「自分たちのシーズンはここまで、浮き沈みがあり、ポジティブなリザルトもあれば、厳しい場面もあった。トラブルを抱えたイベントもあり前進を阻まれもしたが、これまでになく決意を固めている。シーズンの後半は、ポジティブな流れを続けていきたい。フィンランドはタフなイベントだが、マシンの実力を余すことなく引きだし、大量ポイントを獲得していきたい」