ERC第7戦ラリールーマニアで、今季シリーズ初参戦に挑んだ新井敏弘。デイ1の終盤は車内に入り込んだ大量のダストを吸い込んだ挙げ句に、体調不良に陥った。
本調子ではないまま迎えたデイ2だったが、総合5位から追い上げ、見事プロダクションカップ勝利、総合でも3位でポディウムに上がったが、その陰には36時間のフライトを経てオーストラリアからやってきたコドライバーのアンソニー・マクローリンの奮闘があった。
「いい結果になってよかったよ」とマクローリン。
「大変な週末だった。トシとは2年前のラリー北海道で組んで以来だったけど、その時も勝ったから、いい運が続いているようだね。デイ1終盤、グラベルのダウンヒルステージでトシの具合が悪くなり、夜も眠れなかったようだ。だから、デイ2は僕がロードセクションを運転した。トシはコドライバーの席で寝ているから、自分でナビをしながら、トリップメーターのボタンも押さなくちゃならないから、大変だったよ。でも、トシは、SSの5分前には起きて、それでトップ5のタイムを出すんだから、何よりだったよ」