全日本ラリー第5戦モントレーin群馬は、2日間の戦いを終え、奴田原文雄/佐藤忠宜組(三菱ランサーエボX)が今季2勝目を挙げた。
土曜日の激しい雨を受けた日曜日はうってかわった快晴。しかしコースによっては、路面に前日の雨で流れ出した泥が堆積し、ラリーカーの足元を不安にさせる。さらに不安定な天候でいつゲリラ的な雨が降るかも分からないという状況だ。
SSは全部で5カ所。オープニングの2SSは、今年初めて設定された群馬サイクルスポーツセンターを使用した800mのギャラリーSS。その後、土曜日にも使われたAkagiのリバース(6.399km)、渋川市運動公園内のギャラリーSS、そしてHarunaの上り(6.814km)という組み合わせ。
早朝からの受付にもかかわらず、多くのギャラリーが集まるオープニングのスーパーSSでは、短いSSながら、奴田原が2位以下を1秒以上離す連続ベスト。さらに、続くAkagiリバースでは2位の勝田範彦/足立さやか(スバルWRX STI)を13秒もちぎるスーパーベストをたたき出す。ギャラリーSSでもベストタイムを刻み、終わってみれば約25秒もの大差を築き、今季2勝目をターマックイベントで飾った。2位は勝田、3位は昨年2位の石田正史/草加浩平組(三菱ランサーエボX)が、地元群馬の維持を見せた。
JN3は第4戦洞爺で今季初勝利を挙げた横尾芳則/木村裕介組(トヨタ86)がデイ1からのリードをさらに伸ばし、総合順位でも8位に入る大健闘。2位三好秀昌/保井隆宏組(トヨタ86)、3位はBRZで初参戦した鎌田卓麻/竹原静香組と、FRマシンが表彰台を独占した。
JN2は川名賢/小坂典嵩組(トヨタ・ヴィッツRS)が激しく追い上げたものの、ベテラン石田雅之/遠山裕美子組(トヨタ・ヴィッツRS)に一歩届かず。岡田孝一/漆戸あゆみ(マツダ・デミオ)が3位に入った。
JN1は開幕戦唐津でマツダRX-8をデビューさせた難波巧/石下谷美津雄組が今季初優勝を挙げた。