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ERCルーマニアで新井がP優勝!

 

 ヨーロッパラリー選手権(ERC)第7戦シビウラリールーマニア(グラベル/舗装のミックス)は7月26-27日、ルーマニアのシビウで開催され、今季ERC初参戦を迎えた新井敏弘(スバルWRX STI R4)がプロダクションカップ優勝。総合でも3位に食い込んだ。

 デイ1は、首位が目まぐるしく変わる混戦の展開となった。開幕SSでまず飛び出したのは、プジョー207S2000勢。開幕SSで現ルーマニアチャンピオンのフランソワ・デルクールがトップタイムをマークすると、次のSSではブライアン・ブフィエが首位を奪取。しかしそのブフィエが、S4サスペンション破損にリタイア。一方、ステアリングトラブルに見舞われ滑り出しが遅れたヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアS2000)だが、SS2後のサービスで修復するとリズムをつかみベストタイムを連取。デルクールが水漏れによるオーバーヒートで苦戦し始めるのを横目にSS4で首位に立つと、この日だけで15.4秒差をつけて初日を折り返した。
 
 デイ2に入っても、右フロントのショックが破損するなどデルクールにトラブルが続く一方で、コペッキーはキャンセルとなったSS13以外すべてでベストタイムをマーク。最終的にデルクールとの差を3分12.8秒にまで広げて今季4勝目を飾った。

 一方、今季はストールレーシングのプリペアでERCに参戦することになった新井だが、この日はギアセレクターのトラブルで、4速にスタックしたまま2SSを走らなくてはならず、この日は総合5位、プロダクションカップ2位での滑り出し。車内に大量に入り込んだダストを激しく吸って体調も崩すなど厳しい状況となった。しかし、この週末に地元群馬で開催中の全日本戦では、ステージイベントに国際電話で出演しデイ2の追い上げを誓った新井は、マシンが好調だったことに後押しを受け、デイ2はトップ4タイムを連発。SS12ではサードベストもマークして、一気にプロダクションカップ首位、総合順位も3位にまで押し上げてフィニッシュを迎えた。

 2WD部門は、最終SSでアレックス・フリップ(ルノー・クリオR3)を逆転したシトロエンDS3 R3Tのセバスチャン・バルブが2.9秒の僅差で制した。



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