ニュージーランド国内戦参戦時代から、ヘイデン・パッドンのコ・ドライバーを長年務めてきたジョン・ケナード。負傷によりコ・ドライバー交替の時期を早めたが、当初引退を予定していた今回のラリーフィンランドでは、引退セレモニーを行った後、シェイクダウンでパッドンとのコンビによるラストランを行った。
「シェイクダウンでの最後の走りは、少し感情的になったよ。12年、いい時も辛い時も一緒にフィニッシュラインを超えてきたコンビが、このように終わりを迎えたんだ。堪え難い思いだった」とパッドン。
「ジョンはこれからもラリーの現場には来てくれるが、マシンの中にいないのは全く違うよ」
セレモニーでは、ケナードの初めてのWRC参戦となった1985年ラリーフィンランドでのトヨタ・スターレットと、最後のマシンとなったi20クーペWRCを並べて展示。チームメカニックからは、パッドンとケナードの名前が貼られたリアサイドガラスが手渡された。
ケナードの最後のWRC参戦は、2017年ラリーアルゼンチン。その1年前のアルゼンチンが、最初で最後のWRC勝利となった。