ERCアゾレス:激戦を制してブリーンが今季3連勝! – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ERCアゾレス:激戦を制してブリーンが今季3連勝!

 

ERC第4戦ラリーアゾレスは6月6日、競技最終日となるレグ2の6SSが行われた。序盤から激戦となっていたクレイグ・ブリーン(プジョー208T16)とカエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)の首位争いは、ブリーンに軍配が上がった。

ブリーンとカエタノビッチは激しい首位攻防戦を繰り広げ、それぞれ3回ずつ、ラリーリーダーに立つ緊張感張りつめる展開となった。3SS、ステージ合計50kmほどが残る最終ループを迎える時点で、首位ブリーンと2位カエタノビッチの差は、わずか11.9秒。

ここでカエタノビッチは、逆転を狙いブリーンとは違うタイヤ戦略に打って出ることを決める。ハードタイヤでの走行をキープするブリーンに対し、雨が降ることを祈ってソフトで賭けに出たカエタノビッチ。「勝つためにはこれしか選択がない」との勇断だったが報われず、ブリーンとの差は最終的に1分2.1秒にまで広がり、首位争いはブリーンに軍配が上がった。

「アゾレスには、勝つことだけを目指して臨んだ」というブリーンは、これで第2戦から3連勝。「今、僕は選手権リーダーに立っている。この週末は、必要な時には速さを発揮し、クレバーになるべき時にはクレバーでいられた」

ERC2は前日から首位に立ったドミニカス・ブタビラス(スバルWRX STI)がトップフィニッシュ。グラベルでの経験が少ないブタビラスにとっては、SS12でインターコムの不調でコ・ドライバーのかカミル・ヘラーのノートコールが聞こえずに苦境にも立たされた。「霧が出て何も見えない中で何も聞こえず、とてもストレスがたまった」と語るブタビラスだったが、部門2位のルイス・レゴ(三菱ランサーエボリューションX)に4分以上の大差をつける圧勝を決めた。

ERC3のポイント対象ともなるERCジュニアでも、クリス・イングラム(プジョー208R2)が首位を守り切ってのフィニッシュを飾った。前日の夕食として食べたスパゲティで食中毒になり、体調不良で迎えた最終日だったが、周囲に知られないように気合いで乗り切ったというイングラムは、2位のディオゴ・ガゴ(プジョー208R2)に30.4秒差をつけてのフィニッシュを果たした。

なお、このラリーアゾレスには、開催50回を記念して、シリーズプロモーターのユーロスポーツイベントが、プライベーター賞に5万ユーロの賞金を提供。プライベータートップフィニッシュのカエタノビッチに1万ユーロをはじめ上位6人に賞金が贈られた他、ERCジュニアのトップ3にも合計1万2000ユーロが贈られた。プライベーター賞はマニュファクチャラーのサポートを受けず、ERCのパートナータイヤ(ミシュラン、ピレリ、ヨコハマ)のいずれかを履いて参戦するドライバーが対象となる(RRCマシンでの参戦者は対象外)。

ラリーアゾレス最終リザルト
1 C.Breen/S.Martin Peugeot 208 T16 2:45:59.6
2 K.Kajetanowicz/J.Baran Ford Fiesta R5 +1:02.1
3 R.Moura/A.Costa Ford Fiesta R5 +2:14.3
4 B.Magalhães/H.Magalhães Peugeot 208 T16 +3:04.9
5 R.Consani/M.Vilmot Citroën DS3 R5 +5:54.2
6 J-P.Fontes/M.Ramalho Citroën DS3 R5 +6:38.8
7 S.Moffett/J.Rowan Ford Fiesta RRC +8:01.4
8 D.Butvilas/K.Heller Subaru Impreza WRX STI +9:18.3
9 C.Martin/T.Salva Peugeot 208 T16 +10:55.9
= J.Orsák/D.Smeidler SKODA Fabia S2000 +10:55.9



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