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APRCクイーンズランド、ラッピが今季2勝目

 

 FIAアジア-パシフィックラリー選手権(APRC)第3戦、インターナショナル・ラリー・オブ・クイーンズランドは、7月12-14日、オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン北部のサンシャインコースを拠点に開催。今季、同シリーズに初挑戦しているフィンランドのエサペッカ・ラッピ(シュコダ・ファビアS2000、チームMRF)が今季2勝目を飾った。

 ラッピはレグ1に設定されたSS10のうち6本でステージ勝利を奪取し、首位でこの日を折り返す。2位につけたチームメイトのガウラブ・ギルは、残り4本でベストタイムをマークしたものの、SS4でパンク、SS6では2度のスピンを喫したこともあって、両者の差はこの時点で2分と大差がついた。これでラッピはクルージング状態。一方のギルは、レグ2のSS15でリアのストラット破損によりリタイアに追い込まれてしまう。これで圧勝ペースで今季2勝目を飾ったラッピは、ギルのリタイアと自身のニューカレドニアでのリタイアが相殺され、再びシリーズ首位に返り咲いた。

 なお、このクイーンズランド戦はパシフィックカップの最終戦となっていたが、同カップにノミネートしていたギルは、このリタイアでカップタイトルも逃してしまった。この結果、同タイトルはオーストラリアのサイモン・ノウルズが獲得した。

 またグループN車両のスバル・インプレッサWRX STIでAPRCにノミネートしているインドのサンジェイ・タクルは、3位でフィニッシュ。開幕3戦すべてで上位に食い込み、ギルをかわしてシリーズ2位に浮上している。

 クスコレーシングから今季APRCに初参戦している朝倉宏志は、開幕戦でマシンを大破させており、今回はマシンをプロトン・サトリアネオにスイッチしての参戦。同じくクスコレーシングがプリペアするトヨタ・ヴィッツRSを駆るマイケル・ヤングとの2WD部門バトルが注目された。ヤングは朝倉を先行して初日を折り返したが、ギルも脱落したSS15で転倒、リタイアに終わった。この結果、朝倉が2WD部門で勝利。総合2位のノウルズがパシフィックカップのみのノミネートであるため、APRC総合では3位に入った。

 APRCはこの後、アジア地域での後半戦に突入。第4戦マレーシア・ラリーは、8月23-25日、マレーシア南部のジョホールバルを拠点に開催される。



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