ERC第5戦ラリージェシェフ(ターマック、ポーランド)は8月4日、レグ1の走行が行われ、今イベントをこれまでに4回制しているブライアン・ブフィエが競技初日をトップで折り返した。しかし、6SSを残した時点でトップ6が38秒以内にひしめく混戦となっており、勝負の行方が注目される。
ブフィエの後ろには15.6秒差で、ERCチャンピオンで地元ポーランドの強豪、カエタン・カエタノビッチが追っている。さらに3秒後には、ERCジュニアU28のコンテンダーの新鋭、ニコライ・グライジン。その後にもマリヤン・グリーベル、シルバイン・ミシェルとU28勢が続いている。
一方、テスト時の負傷からの復帰初戦を迎え予選でトップタイムをたたき出していたアレクセイ・ルキヤナクは、SS2のフィニッシュ手前4km付近でペースノートのミスによりクラッシュ。
「判断が楽観的過ぎた」とルキヤナク。
「高速だと思っていた右コーナーへの進入が早過ぎて、出口のディッチにヒットしてしまった。このディッチにバンクがあったので、宙にはね飛ばされてしまって転倒した。手前にオーバークレストのコーナーがあったので、意識がそちらに行き過ぎてしまっていた。まだ自分に自信は残っているのでラリー2で走れるチャンスがあればすぐにでも走りたいくらいだが、マシンのダメージが大きいので、次のチャンスは(ERC次戦の)バルムになる」
2度目のERC参戦に挑んだマッズ・オストベルグは、SS4でパワーステアリングのトラブルに見舞われ、この日は6位に終わっているが、ブフィエとの差は38秒とまだ上位浮上を視野に入れている。
ERC2でも、この日トップにつけたティボール・エルディJr(三菱ランサーエボリューションX)を、スバル・ポーランドラリーチームのマルチン・スロボジアン(スバルWRX STI)が4.5秒差で追う接戦を展開している。ERC3のポイント対象にもなるERCジュニアU27では、ヤリ・フッツネン(オペル・アダムR2)が1分半近くの大差をつけて独走体制に入っている。
競技最終日となるレグ2は、6SS・113.80kmが設定されている。
ERCポーランド・ジェシェフ レグ1結果
1 B.ブフィエ(フォード・フィエスタR5) 54:06.4
2 K.カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5) +15.6
3 N.グライジン(シュコダ・ファビアR5) +18.6
4 M.グリエベル(シュコダ・ファビアR5) +31.5
5 S.ミシェル(シュコダ・ファビアR5) +35.1
6 M.オストベルグ(フォード・フィエスタR5) +38.0