8月8日、フランス・アルザスのターマックコースでシトロエンC3 WRCのテストを実施したセバスチャン・ローブは、その感触について「フィーリングは本当にいい。特に高速コーナーでのスピードは、旧型WRカーと比べると印象的だ」とwrc.comに語った。
ローブは、9連覇達成コンビのコ・ドライバー、ダニエル・エレナを帯同した。午前中は雨が強かったものの、午後には天候が回復。ローブは、ウエットとドライの両方での走りを経験することができたようだ。
「最後にドライターマックで走った時のフィーリングは、本当に速かった。比較対象が多いわけではないけれど、旧型WRカーと比べれは、すべてが少しずつ良くなっている」とローブ。
「午前中、ウエットコンディションでフィーリングをつかむのは難しかった。雨がかなり降っていて、タイヤがコンディションに対して固すぎた。マシンは、旧WRカーよりもナーバスだったので手こずった部分もあるが、1日の終わりにドライで走った時は、とてもよかった」
ローブは、チーム代表のイブ・マトンやエンジニアたちに多くのフィードバックをもたらし、C3のドライバビリティについての作業を急がせたという。
「最初のフィーリングは、ラリーステージを走るレーシングカーのような感じが少しした。完全にドライになった時は速くて効率的だったが、トリッキーなコンディションではドライバビリティについて少し改善の余地があるように思う。その方がドライブがしやすくなる」
ローブは、今回のテストがシトロエンからWRCに復帰する布石になるのではないかという見方を否定した。ローブのWRC参戦は、2015年のラリーモンテカルロが最後だ。
「今回のプランは、ただマシンをテストするために来ただけ。自分にとっては、新しいWRカーを体験できる素晴らしいチャンスだったし、シトロエンはマシンについて自分からのコメントを聞くことができる。自分の経験は基本的に、ラリーで築いたものだからね。でも現時点では、将来についてなんのプランもないよ」
シトロエン・レーシングは、YouTube公式チャンネルにハイライト動画を公開している。