新しいテクニカル・ディレクターが就任するなど、スタッフ構成の再構築が進むシトロエン・レーシング。ポーランド出身の副ディレクター、マレク・ナワレキが9月中にラリーチームを離れることが、チーム関係者に伝えられたという。ナワレッキにとって、8月のラリードイツが最後のWRC戦となった。
ナワレキはFIAとの連絡役を務めているが、ポーランドのWRC雑誌の取材で、レーシング部門の責任者を務めることになったと認めている。
「他の業務とともに、WECの監督責任者を務める。自分の経験は、2010‐2011年はプジョー・スポールでラリープログラムの責任者として関わったところから築いたので、これまでとはまったく異なるチャレンジとなる」
ナワレキは、今回の人事が最近決まったものではないとしている。
「今シーズンが始まる前からすでに、部署の移動を検討していた。はっきり決断したのは、シーズン中だ。今季の序盤は、移動するにはふさわしい時期ではなかった。WRCに新しいプロジェクト(C3 WRC)を投入したばかりで、課題や決定を行わなくてはならない事項が山積みだった。自分は離れたくはなかった。ラリーは、これからも自分が最も情熱を注ぐ分野だよ」
(Martin Holmes)