アンドレアス・ミケルセンがヒュンダイからWRCに参戦するという電撃発表から30分後、シトロエン・レーシングは、WRCスペインのラインナップとして、クリス・ミーク、ステファン・ルフェーブル、ハリ・アル‐カシミの3ドライバーを発表した。クレイグ・ブリーンは、スペインにはレッキのみの参加となるが、残るGBとオーストラリアの2戦には参戦する。
今季C3 WRCで3戦に参戦し、ドイツ戦ではチームにベストリザルトをもたらした後、ヒュンダイに移るミケルセンには「新しいチームでのデビューを迎えることになったミケルセンの幸運を祈る」とエールを送っている。
シトロエン・レーシングのチーム代表、イブ・マトンは「ミックス路面となるスペイン戦は、C3 WRCにかなりマッチするので、また上位争いをしていきたい」とコメント。
「グラベルでもターマックでも速いクリス・ミークには、ドイツ戦のレグ2で得られた自信を高めていって欲しいし、ポジティブなリザルトを目指す。スペイン戦への参戦が何週間も前に発表されていたステファン・ルフェーブルには、成長を見せつけてもらいたい。そして、カリッド・アル‐カシミは、自身が特に楽しめるラリーでサードカーをドライブする」
「もちろん、クレイグ・ブリーンのファンには、スペイン戦に参戦しないことでガッカリさせてしまうが、予算の限界があるためにこれ以上マシンを走らせることができない。今季が始まる時点で、クレイグのプログラムは11戦以上と計画していたが、クレイグのこれまでの成果を評価し検討した結果、彼にはウェールズとオーストラリアに参戦してもらいたいという決断に至った」
このリリースの前にヒュンダイが発信したアンドレアス・ミケルセンの起用を伝えるリリースでは、今季残り3戦の参戦を発表するにとどまり、来季についての言及はなかった。しかしマトンは、このシトロエン発表のリリースで以下のようにコメントを残している。
「アンドレアス・ミケルセンとアンデルス・ヤーゲルには、来季、新たなドライブを確保したことを祝福したい。彼らと仕事ができて本当に楽しかったし、彼らがフルタイムで選手権に戻ることは、WRCにとってもいいことだ。アンドレアスは、2018年のラインアップとして我々が検討していた選択肢のひとつだったが、最終的な判断として彼を採らないことを決めた」
wrc.comでは、ミケルセンのヒュンダイからの今季の参戦については、長期的な契約の条件付き参戦だと見る向きが有力、とも伝えている。