WRCの写真で綴る「ワールドラリーカレンダー2018」。
最終回となる今回は、9〜12月の写真を小林直樹カメラマンの一言コメントとともにご紹介していきます。
WORLD RALLY CALENDAR 2018
ワールドラリーカレンダー2018
A2変形判・13ページ・オールカラー
撮影: 小林直樹
発行: 合同会社サンク
価格: 2,800円(税込)
9月
ここは今回初めて撮影したポイントです。観客がたくさん入るジャンクション狙いで。オフィシャルが厳しくて全然動けないところからの撮影だったんですが、日が当たって観客もしっかり入りました。他の場所より観る位置が高くて、ラリーカーとの距離が近く、いい観戦ポイントだと思います。WRCも年々観客が減ってきてるって言われているけど、ラリーポルトガルはまだまだ観客が多かったですね。
観客がラリーカーを見ている先にカメラマンがいるので、みんながラリーカーを見ている表情まで見えるんですよね。こんな場所は、日本にはなかなかないですね。
10月
この撮影ポイントでの逆走を撮るのは初めてでした。たまたまハンニネンのヤリスWRCのサイドウィンドウに光が当たって、ギラッとした瞬間が印象的に撮れました。
ここは走って来るラリーカーが全然見えなくて、音を聞きながら撮っていたんですが、ラリーカーが目の前に来た時にはすでにこんなふうに横を向いているんですよ。あと、ターマックなのにここは結構ほこりっぽくもなりました。
これまでのカレンダーでも、ここまで大きく写してラリーカーを観ることってあまりないでしょう? このサイズ感と、バックショットというところが気に入っています。ぜひA2サイズでじっくり見てみてください。
11月
ラリーアルゼンチンの代表的なステージ、エル・コンドルです。岩場なのにこんなに観客が集まっている場所なんて他に絶対にないだろうと撮影しました。柵もロープもないのに人がいっぱいで、こうしてあらためて見ると危ないですよね。写真で見えないところにも人がいっぱいいて、もっと上の場所から撮影すれば、とんでもなく観客がいる画が撮れるでしょうね。
アルゼンチンはこんなふうに至るところにたくさん人がいるんですよ。ひょっとすると、岩から落ちちゃった人とかもいたかもしれない。それくらいすごい光景でした。
12月
ツール・ド・コルスのアジャクシオでのセレモニアルスタートです。ここの手前にはナポレオン像が立っています。パルクフェルメからセレモニアルスタートの会場に向かう途中のラリーカーを狙いました。フランスでC3 WRCが来てくれたのも良かったです。
ツール・ド・コルスというとWRCの中でもとても伝統的なラリーですが、観客の数はローブの故郷であるアルザスで行われていた頃の方が多いかな。コルシカも昔は多かったけど、以前のコルスとはコースなども変わってしまっているんですよ。
3日連続でお送りしてきた小林カメラマンご本人による解説も今回が最終回です。最後に全体を通してのコメントもいただきました。
「ひととおり、カレンダーに選んだ写真についてご紹介してきました。その国らしさが出ている写真もあれば、マシンの迫力がある写真もあって、バランスが取れたかなと思います」
ちなみに一番お気に入りの写真は?
「個人的に好きなのは12月。フランス感があって雰囲気がとても良かったです」
「このカレンダーを部屋などに飾って、1年間WRCの迫力と景色を楽しんでもらいたいです。そして、このカレンダーを見たことがきっかけで、実際にWRCにも足を運んでもらえたら嬉しいですね」
ワールドラリーカレンダー2018は、ラリー北海道のラリプラブースで皆さまに初お披露目の予定です。会場でお手にとってじっくりご覧いただけますよ。小林カメラマンも現地入りする予定ですので、運が良ければ会えるかも?
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