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三菱、MiEV EvolutionIIをシェイクダウン

 

 三菱自動車は5月24日、スパ西浦モーターパークでパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに参戦予定の「MiEV EvolutionII」のシェイクダウンを公開した。

 これまで三菱社内では走行テストを続けてきたが、一般公開されたのはこれが初めて。昨年のモデルと比較すると空力面でも走行安定性の面でもワンランク上の仕上がりになっている。

 MiEV EvolutionIIは、「i-MiEV」などの市販EV車両に使用している量産部品をベースに、先行開発した高容量バッテリー、高出力モーターを使用。昨年はi-MiEVの面影をコクピットに残していたが、今年はパイプフレーム製のシャシーとなっている。カーボン製カウルで軽量化と空力性能の追求を行い、バッテリーは床下全面にレイアウトして低重心化を図るなど、さらなる性能向上に努めた。

 動力はフロント2個、リヤ2個の4つのモーターをS-AWCにより4WDとして駆動する。ランサーシリーズなどに採用されたAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)やASC(アクティブ・スタビリティ・コントロール)なども採用されている。

 今年のエレクトリック部門への参戦は7台。そのうち3台が日本からの参戦となる。昨年同クラスで優勝した奴田原文雄は今回参戦せず、昨年2位の増岡浩はクラス優勝の最有力候補だ。

MiEV EvolutionII スペック

全長×全幅×全高 4870×1900×1390mm
乗員(名) 1
駆動方式 4WD
モーター 明電舎製
搭載数 4(フロント2基、リヤ2基)
最高出力 400kW(100kW×4基)
バッテリー LEJ製
総電力量 50kWh
シャーシ 専用パイプフレーム
カウル カーボン製
タイヤ 260/660-18(ダンロップ製)


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