フィンランドの新鋭、カッレ・ロバンペラが、10月6-8に開催されるERC最終戦ラリーリエパヤ(ラトビア、グラベル)にMスポーツのフォード・フィエスタR5で参戦することが決まった。10月1日に17歳の誕生日を迎えるロバンペラにとって、FIA地域選手権戦に参戦するのはこれが初めてとなり、国際デビューをERCで飾ることになる。
「いい競技をすることを楽しみにしているし、もちろんフィエスタでの初めてのラリーなので、マシンのセットアップとマシンをより理解することに専念する」と語るロバンペラは、ラトビア国内戦に参戦していた2016年にはラリーリエパヤの国内選手権部門に挑んでおり、ERC部門外での参戦でありながら、ERCのコリン・マクレー・フラットアウト・トロフィーを受賞している。
「あれ以来、もっとスピードが上がっていると思うし、ペースノートも良くなっていると思う。プレッシャーを感じるのは、自分自身に対してだけ。僕は常に、さらに上を目指してプッシュしているから」
トミ・マキネンをはじめ、ラリー界が将来の世界チャンピオンと期待を寄せるロバンペラは、2013年に免許取得可能年齢前にラリーへの参戦を認める特認を受けて、実戦デビューをラトビアで迎えている。R5で初めて挑んだ2016年には、ラトビア選手権でLRC1クラスタイトルを獲得。今季は、ラトビア、母国フィンランドに加え、イタリア選手権にも参戦している。
ERCリエパヤ戦が開幕するのは、17歳の誕生日の5日後。MスポーツのフィエスタR5での実戦もこれが初めてとなる。ロバンペラは、WRCのGB、オーストラリアにもフィエスタR5で参戦することが決まっており、2018年のERCスポット参戦も検討中だという。
「ERCはたくさんのフィンランド人ドライバーが参戦しているシリーズなので、戦うには素晴らしい環境。来年はWRCに参戦するが、ERCにもスポット参戦するかもしれない」
ヨーロッパのモータースポーツメディアでは、最年少の18歳と227日でF1優勝をマークしたマックス・フェルスタッペンと比較されることも多いロバンペラ。
「そのことは耳に入っているけど、かなりおかしな話だと思う。自分たちは、それぞれ自分のマシンでこそ、本領を発揮できるんだからね」
ロバンペラのラトビアでのERCデビューについて、Mスポーツのディレクター、マルコム・ウィルソンは「ラリー界の新星が我々のマシンで参戦することを、とてもうれしく思う」とコメント。
「ERCレギュラー陣に対する彼のパフォーマンスを見るのが、楽しみだ。フィエスタR5での初めての参戦になるが、彼のラトビアでの経験はいいパフォーマンスをするために活かせるはずだ」