世界ラリークロス選手権は第11戦が9月29日、ドイツのエステリンクで開幕。この日はテストが行われた。
前戦ラトビアで、ヨハン・クリストファーソンがドライバーズタイトルを、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンがチームズタイトルを確定させており、今後は各選手権の2位争いに注目が集まる。現在、選手権2位につけるペター・ソルベルグ、3位マティアス・エクストローム、4位セバスチャン・ローブが15ポイント内にひしめき合う混戦状態。今季の世界RXは、このエステリンクと南アフリカの残り2戦となっている。
一方、ラトビア戦のセミファイナルでクラッシュにより負傷し、25日月曜にスウェーデンで鎖骨を固定する手術を受けたソルベルグは、29日のエステリンクでのテストには参加しなかった。PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンはこのエステリンク戦に、フォルクスワーゲン・モータースポーツでテストドライバーを務めたドイツの名手ディエトル・デッピンを加えての3台体制でエントリーしており、チームズ選手権の対象ドライバーにはクリストファーソンとデッピンをノミネートしている。しかし、30日に行われるQ1の組み合わせ抽選では、ソルベルグはレース4に名を連ねており、術後の症状と見合わせながら出走を決断することになりそうだ。
初めてのRX参戦でソルベルグの代理を務めることになったデッピンは「自分は幸運にも、ラリークロスでの経験が豊富なペターとヨハンからサポートを受けることができ、レース戦略やスタート方法などの面からとても有意義なコツを教えてもらっている」とコメント。
「ペター・ソルベルグとチームには、今回のような経験を与えてもらって心から感謝している。もちろん、自分にはそれほど期待はかかっていないと思うが、いいサプライズを起こすことができたらいいね」
世界RXの公式Facebookページでは、ソルベルグの状態についての最新情報に加え、昨年のエステリンク戦ファイナルで豪快なスタート戦略で首位に立ったケビン・エリクソンの解説をまとめた動画を公開している。