米国を中心に展開するグローバル・ラリークロス選手権(GRC)は5月31日、フロリダで開幕。予選ヒートから速さを発揮したケン・ブロック(フォード・フィエスタST)が圧勝を決めた。
「この週末の内容は、これ以上ないほどハッピーだよ」とブロック。土曜日のプラクティスで総合2番手につけると、午後のヒート1、翌日曜日のヒート2でも2位のペースを維持。フロントローからスタートしたセミファイナルを制してファイナルのポールポジションを獲得した。
ファイナルではスタート直後にジョーカーラップに入ってクリーンに消化すると、そこから一気に後続を引き離し、4ラップ目には今イベントの最速タイムもマークする完璧な走りで開幕勝利を決めた。
「シーズンを迎えるまで、チームとして懸命に取り組んできた。それが報われたよ。今回のコースは自分のドライビングスタイル向きではなかったが、チームがうまく合わせ込んでくれた。自分ではそれを引き出し切ることができるか、不安もあったから、今回の結果にはとても驚いているし、選手権首位で滑り出すことができて本当にうれしい」
2本のヒートではいずれもポールポジションからスタートしたフォルクスワーゲン・ビートルを駆る元F1ドライバーのスコット・スピードは、ファイナル2位。ネルソン・ピケJr(フィエスタST)が3位で続いた。
GRC第2・3戦は6月20ー21日、フロリダ州のデイトナ・インターナショナルスピードウェイで開催される。