プジョーは、2018年の世界ラリークロス選手権への関与を深めるとともに、セバスチャン・ローブが継続して参戦することを発表した。
スペクタクルでテレビ映えもする選手権にプジョー208が参戦することは、国際舞台での手応えがプジョー・スポールのノウハウとしてもたらされ、プジョーの戦略とも完璧に合致する決定だとしている。また、世界RXの世界的な目標は、プジョーのビジネスにおけるヨーロッパ外での成長プランにも合致するという。
世界RXの2018年のカレンダーは近日中にも発表される見通しだが、現在は3大陸で12戦が開催されている。プジョー・スポールはプロモーターのIMGと密な連係を取り、残りの大陸での開催も働きかけているという。
2014年に創設された世界RXだが、プジョーは、2023年までに80%を電気自動車モデルにすることを目指した技術プランの一環として、E-WRXへの進化を支援する予定だという。
現在、世界RXにフル参戦中のセバスチャン・ローブも、プジョー・スポールのドライバーとして参戦を継続する。
プジョーのチーフエグゼクティブオフィサー、ジャン‐フェリペ・インパラトは「プジョーは、エネルギーの転換に付随する考えにおいて、新しいチャレンジに関わりたいと考えている。また、新しいカスタマー、新しい世代との強固で独特な連係を作り上げたいとも考えている」と語る。
「E-WRXは、この戦略に完璧に合致する。我々のアンバサダー、セバスチャン・ローブも、新しい冒険で我々をサポートする。2018シーズンのゴールは、タイトルを獲得すること。そのためには、プジョー・スポールと連係して開発を強めていき、2014年からハンセン・ファミリーが行っているラリークロスのマネージメントシステムを学んでいく」
ローブは「新たな“電撃的な”経験に自分が関わり、世界RXで自分のファンとさらに距離を縮められることは、素晴らしい機会だ」とコメント。
「このスポーツの新天地に乗り出すことを、楽しみにしている」
先日、ローブはシトロエン・レーシングのWRCスペイン戦向けのグラベルテストに参加し、C3 WRCをドライブした。その際、注目されるWRC復帰については「他のプログラムの状況次第」と語っていた。
一方で、フォードとケン・ブロック率いるフーニガン・レーシング・ディビジョンは、2018年は世界RXに参戦しないことを発表している。