2013年FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権開幕戦、ラリー・オブ・ワンガレイは5月18-19日、ニュージーランド北島のワンガレイ周辺で開催。今季からチームMRFのエースドライバーとなったエサペッカ・ラッピが圧勝を飾った。2位にはチームメイトのガウラブ・ギル(いずれもシュコダ・ファビアS2000)が入った。
昨年からマシンをシュコダ・ファビアS2000にスイッチし、クリス・アトキンソンがタイトルを獲得したチームMRF。今季はシュコダモータースポーツからワークス待遇の支援を受け、エースドライバーにもWRC2での活躍も目覚ましいラッピを送り込んできた。
APRC地域のラリー参戦は初めてというラッピだが、シェイクダウンからトップタイムを刻み、ラリーがスタートしてからも先頭走者のビハインドをものともせず、弱冠22歳でありながらフィンランド王者としての貫禄を見せつけた。
さらに土曜日の夜には雨にも恵まれ、これで砂利履きの負担も軽減。最終的に4分以上もの大差をつけてAPRCデビューウィンを果たした。ラッピに唯一対抗できるポテンシャルを持つギルもショートコースではベストタイムを奪取し、MRFに1-2フィニッシュを献上した。
今季、クスコレーシングのカスタマーとしてAPRC初参戦に挑む朝倉宏志は、堅実なアプローチで3位につけていたが、デイ2の午前セクション最初のステージでコースオフを喫し、残念ながらリタイアとなった。
朝倉に代わってAPRC3位に上がったのは、実戦初登場で話題を集めるトヨタ・ヴィッツRSのマイケル・ヤング。自身初となるAPRCポディウムを果たしたほか、2WDカップ、ジュニアカップでも勝利をマークした。今季から設定されたプロダクションカップは、サンジェイ・タクル(スバル・インプレッサWRX STI)が制した。