ヒュンダイ・モータースポーツは、i20クーペWRCのアップグレード公認を10月1日付けで取得。開幕したスペイン戦では、アップグレード版を走らせている。
チーム代表のミシェル・ナンダンは、今回のアップグレードはジョーカーの公認だと説明した。
「まず、スプリッターのあるフロントバンパー、リヤウイング、フェンダー、バンパーを含むボディワークのパッケージ。3台全てにフロントバンパー、スプリッター、リヤウイングを装着するが、今回のスペインではパーツ製作の関係で、すべてのパーツを全車に着けることができない。他のマシンはウエールズ、オーストラリアで装着することになる」
「アップデートによりマシンのエアロダイナミクスのバランスが向上する。ダウンフォースもだ。我々が昨年行ったことは突貫作業だったので、すべての可能性を追求しきれていなかった。今年の4月に取り組み始め、すべてを夏の初めに決定したので、ホモロゲーションを10月1日に取得することに決めた」
「エンジンのピストン関連での、ジョーカーアップグレードの公認も受けた。この変更では、エンジン内部のピストンの摩擦を低減することを目指しているが、パフォーマンスも多少上がる。大きなものではないが、それでも多少の違いがでる」
「フィンランドに遡ると、7月1日に公認を取得した新しいエキゾーストマニホールドを投入し、8月はスプレー式に変えて新しいインジェクターをジョーカー公認。これも、パフォーマンスが少し向上した。他の変更については、来年の初めに予定しているが、現状は開発に関して進めている計画はない。何かを投入することになるかは分からないが、特にシャシーについてはジョーカーを残している。開発したそれぞれのアイテムを、本当にパフォーマンスを向上させられるのか、しっかり分析したい。その上で、投入するかどうかを決める」
(Martin Holmes)