©CITROEN / @World
ラリースペイン、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント。路面が舗装に変わったデイ2から一気に追い上げ、王者オジエも退けての完勝を果たしたミーク。メキシコでの優勝から一転、ここ3戦はミスも続いていたが、転んでもただでは起きないタフな気持ちで今季2勝目を引き寄せた。
*()内は総合順位の前日比
[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC
■クリス・ミーク/総合優勝(=)
「格別の週末に、優勝で華を添えることができた。メキシコでの優勝以降、厳しい時期もあったが、その度に必死でがんばって立ち上がってきた。マシンが舗装では最高に素晴らしいことは分かっていたし、昨日からそれを披露できたと思う。この優勝で、チームのみんなが行ってきた仕事のクオリティが証明されたと思うし、シーズンの残りに向けて僕らの自信を大きく押し上げてくれる」
■ステファン・ルフェーブル/総合6位(↑)
CITROEN / @World
「最初のループではプッシュしてマッズとの差を詰めた。その後、油圧トラブルが発生したりインターコムが使えなくなり、厳しい状況になったので、ポジションキープが精いっぱいだった。このイベントの経験は少ないから、6位はかなりいい結果。ポーランドでの5位に匹敵すると言ってもいい。経験を積む度に成長できている手応えがあるので、将来につなげたい」
■ハリ・アル‐カシミ/総合17位(↑)
CITROEN / @World
「いい一日だった。ドライビングがどんどん楽しくなってきたし、マシンの成長にはとても満足している。何より、クリスの優勝はうれしい。この週末、素晴らしい戦いぶりだった」
[MスポーツWRT]
フォード・フィエスタWRC
■セバスチャン・オジエ/総合2位(=)
「今回は、選手権に向けてとてもポジティブなステップを踏めた。リードを広げてはいたが、ティエリーのミスで、差はさらに広がった。最大限のリスクを負わなくてはならないような位置にはいなかったが、それでもいいリズムはキープしなくてはならなかった。クリスがターマックでは別次元の走りをしていたので競り合うことはできなかったが、自分たちもクリーンな走りができた」
M-SPORT / @World
■オィット・タナック/総合3位(=)
「この順位で終えられていい気分だ。この週末はこの辺りが精いっぱいだったので、全体として素晴らしいリザルトだ。初日はかなりよかったと思う。走行順がかなり早かったが、それでも首位と僅差につけられていた。ターマックではいくつかマイナートラブルがあったが、基本的にはいい走りができたしマシンのフィーリングもよかった。ドライバーズ選手権では、2位争いが激しくなっている。セバスチャンはほぼ安全圏だと思うが、残り2戦はエキサイティングなイベントになる」
■エルフィン・エバンス/総合7位(↑)
「自分たちにとって厳しい週末だったのはみんな分かっているが、自分たちはとにかく粛々と走り続けた。簡単ではなかったが、走り込むことで得られた情報は多かったし、ここからはGB戦に専念できる」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■ユホ・ハンニネン/総合4位(=)
Naoki Kobayashi
「リザルトにはとても満足している。昨日と今日は、これまでのラリー人生で一番楽しめた2日間だった。昨日はとてもよかったし、今日も前後の差が大きかったのでかなりステディに走った。舗装でのマシンの動きは、本当によかった。とても自信が感じられたし、大きなリスクは一切負わなかった。上位陣と戦えることが分かったのはすごく重要だ。スペインに参戦したのも久しぶりだったから、なおさらだ」
■エサペッカ・ラッピ/SS15でリタイア(↑)
「自分のミスでラリーをフィニッシュすることができず、自分に怒っている。路面が変化していて、予想よりスリッパリーだった。あんなにグリップが変化するとは思っていなかったが、そうなってしまった。今後のために勉強しなくてはならない要素だ。自分にとっては、フラストレーションのたまるラリーだったが、ドライビングの面でいい経験が積めたし、土曜日午後のスピードは悪くなかった。マシンの舗装でのフィーリングもよかったので、これは間違いなくポジティブな点だ」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■ダニ・ソルド/総合15位(↑)
Hyundai Motorsport GmbH
「この週末から得られたことで、ポジティブなことはたくさんある。特にパワーステージで勝てたことは、とてもいい成果だ。自分にとっては、マシンはとてもうまく扱うことができた。もちろん、まだ改良の余地が残っているところはあるが、ドライビングがしやすく感じられたし、タイムも基本的によかった。ただ、ネガティブなことがひとつだけあったが、それがあいにく大きかったということだ。つまらないミスが大きく響くことになり、チームや応援してくれたみんなに申し訳ない」
■アンドレアス・ミケルセン/総合18位(↑)
Red Bull
「浮き沈みの激しい週末になったが、ポジティブなことはたくさんあった。金曜日のグラベルでのペースはよかったし、ヒュンダイ・モータースポーツからの初めてのイベントでリードできて、とてもいい気分だった。ベストのフィーリングをつかむためには、ターマックをもっと走り込む必要があるが、この2日間、有意義に前進することができた。今日は、プッシュするだけの自信を得られることが出来なかった。早朝、暗い中で走った時に使用したライトポッドを外す時に、しっかり止めなかったため、SS15はボンネットが開いたまま走らなくてはならず、フロントガラスにヒビも入った。それでも、新しいことを試せたし、今後のための方向性も見いだせた。来季の準備に向けて、終盤3戦に出ることは、とても意味がある」
■ティエリー・ヌービル/SS16でリタイア
HYUNDAI
「もちろんすごく残念だが、バッドラックもWRCの戦いの一部でもある。土曜日にトラブルが発生したので、タイムを取り戻すために午前中はハードにプッシュしていた。SS16の低速コーナーをタイトに入り過ぎてしまい、何かにヒットしてタイヤにダメージを負った。それがフロントサスペンションの破損につながった。これで終わってしまった。もちろん、ドライバーズ選手権の争いは厳しくなったが、両足をしっかり地につけて戦い続けなくてはならない。全体としては、素晴らしいシーズンになっているし、チームは速いマシンを自分に与えるために必死で努力してくれている。今回は今回。今は、GBとオーストラリアでいいリザルトを出して、シーズンを終えたいと思うばかりだ」