シュコダ・モータースポーツが製作、4月にFIA公認を取得したシュコダ・ファビアR5が、WRCポルトガルでWRCデビュー。エサペッカ・ラッピとポンタスがWRC2部門で2位、3位に入り揃ってポディウムフィニッシュを果たした。
ヨーロッパチャンピオンとしてWRCの舞台に登場したラッピは、初日を部門5位で折り返すと、翌日の土曜日にはデイ3でベストタイムを3回マークするなど好走を見せて2位に浮上。最終日にはS15で、勝者のナッサー・アルアティヤ(フォード・フィエスタRRC)を41.0秒先行する猛追を見せ、最終的の園差を12.0秒まで詰めて2位を守り切り、ファビアR5のWRCデビュー戦にポディウムフィニッシュを献上した。
「シュコダ・ファビアR5での初めてのラリーだったので、2位に入れてとてもうれしい」とラッピ。「新しい武器は、グラベルでも短い舗装セクションでも、ポルトガルのどんなコンディションでも強かった。
また今季はAPRCにも参戦中で、前週にはニューカレドニアに出場したばかりのティデマンドは「とても楽しかった。ファビアR5での初実戦で、素晴らしい経験ができた」とコメント。
ファビアR5は次回、6月のWRCサルディニアに登場。同週末にAPRCオーストラリア戦が重なっているために、ラッピと共に、APRCチャンピオンのヤン・コペッキーがエントリーしている。コペッキーはポルトガルと同じ週末に開催されたチェコ選手権イベントに、ファビアR5でエントリーして今季2勝目を飾っている。
「ラリーポルトガルで上々のデビューを果たしたので、次のチャレンジを楽しみにしている」とシュコダ・モータースポーツのディレクター、ミハエル・ハラバネクはコメント。
「ファビアR5のプロジェクトは始まったばかり。これから取り組むことも、まだまだ残っている」