セバスチャン・ローブ、2018年のWRCスポット参戦が決定 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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セバスチャン・ローブ、2018年のWRCスポット参戦が決定

©CITROEN

シトロエン・レーシングは、2018年のドライバーズラインナップを発表した。ファーストカーのクリス・ミークが全13戦に参戦する一方、WRC9連覇王者のセバスチャン・ローブが、2018年のWRC3戦にシトロエンC3 WRCで参戦することが決まった。

ローブの緒戦は3月8‐11日に開催されるグラベル戦のメキシコで、その後ターマック戦のコルシカ(4月5‐8日)、ミックス路面のスペイン(10月25‐28日)にエントリーする。コ・ドライバーは、長年のパートナーであるダニエル・エレナが務め、セカンドカーをクレイグ・ブリーンとシェア。ブリーンは、ローブが参戦しない10戦にエントリーする。サードカーのハリッド・アルカシミは、イベント名は確定していないがスポット参戦となる。

なお、2017年にWRカーで参戦していたステファン・ルフェーブルは、新型のシトロエンC3 R5でWRC2を戦う。

チームは、2018年の目標の1つに、歴史に残るWRC100勝目達成を掲げており、優勝請負人としてついにローブが登場することになったようだ。またミークについては、今や路面を問わずに勝てるドライバー、と評価している。ブリーンは、2017年に5位フィニッシュを6回と、チームの中で最も安定して結果を残したドライバー。2018年は、さらに経験を積んで成長を続けることを目指していく。

この英断について、チーム代表のイブ・マトンは
「クリスの速さには疑う余地がなく、シーズン終盤にかけてはリーダーとしての風格を証明していた。ポディウムをターゲットに、勝利も狙って欲しいが、タイトル争いにも挑んでいける。クレイグは、昨年非常に安定したパフォーマンスを見せ、原石として完璧な存在。まだまだ伸びしろがあり、さらに上を目指せる」とコメント。

「また、セバスチャン・ローブとシトロエンというコンビが残した素晴らしき歴史に、新たな章を始められることもうれしく思う。テストセッションの間、彼の速さもスキルも衰えていないことを見せつけてくれた」

CITROEN

新規定のWRカーで初めて実戦に登場することが決まったローブは
「今年行ったテストセッションでは、みんなが喜んでくれた。自分としては、まずテストで、そして3回の参戦というのが、理にかなったステップだった」と状況を説明する。
「ラリーで得られるフィーリングは経験したことがないような最もスリリングなもの。この新しいWRカーを実戦でドライビングできると思ったら、とてもワクワクした。それに、数々の成功を収めたチームでそれが叶えられるのだから、本当にうれしいよ。何も期待はしていない、ただ思い切り走りたい」

「ツール・ド・コルスの今のルートはあまり馴染みはないが、舗装戦が好きだから、フランス戦に出るのが自然だと思っていた。スペインも選択肢としては良さそうだった。そして、グラベル戦はかなり久しぶりだから厳しくなるとは思ったが、それでもグラベルには一戦参戦したかった。自分が選んだのは、メキシコ。いい思い出は詰まっているし、自分がフル参戦していた頃から、それほどコースが変わっていないからね」



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