クビカの今季緒戦はリタイア、優勝はコペッキー – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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クビカの今季緒戦はリタイア、優勝はコペッキー

 

 ERC第3戦ラリー・イズラズ・カナリアス(ターマック)は3月21-23日、スペイン領のカナリア島で開催された。今季、WRC2とERCへの参戦を表明し、今イベントで緒戦を迎えた注目のロバート・クビカ(シトロエンDS3 RRC)は、初日を首位で折り返したが、デイ2でバリアにヒット、リタイアに終わった。優勝はシュコダ・ファビアS2000のヤン・コペッキーだった。コペッキーは開幕戦に続いての今季2勝目。

 モロッコの沿岸から約100kmの大西洋に浮かぶカナリア諸島グランカナリア島を舞台に開催される今イベントは、37年の歴史を誇る名ラリー。山岳を縫う舗装路は、上り・下りが頻繁に続き、スピードとライン取りのバランスが求められる。グリップレベルが高いためタイヤの摩耗が激しいが、カットできるエリアが少ないため、路面は比較的クリーンだ。

 開幕前から注目を集めていたクビカは、シェイクダウンでさっそくトップタイムをマーク。競技当日は、快晴が見込まれていた予報に反して雨や霧に見舞われるが、ライバル人がミディアムソフトを選ぶ中、クビカはソフトでチャレンジ。これが当たって、初日を首位で終える。しかしデイ2に入ってからの2本目、SS10(21.36km)でヒットを喫し、リタイアとなった。

「かなり速度域が高いコーナーだったが、全開で攻めやすかった。3速コーナーで、すごく急でもないけどかなり激しいブレーキだった。踏み込んだ時にリアが滑ったので、緩めないとスピンしそうだった。それでスライドしてしまい、コーナーリングに持ち込もうと思ったけど、左リアをバリアにヒットしてしまったんだ。減速が足りなかった」とクビカ。なおクビカは、今イベントのコリン・マクレーERCフラットアウト杯を受賞した。

 クビカに替わって首位に立ったのは、親友でありERCの強豪、コペッキーだった。初日をクビカに1分6.7秒遅れの2位につけていたコペッキーは、残りのステージを堅実にクリア。プジョースポールの新鋭、クレイグ・ブリーン(プジョー207S2000)を2分近く引き離して、今イベント3連覇を果たした。

「ドライコンディションでのセッティングは、とにかく完璧だった。ロバート(クビカ)はいい走りをしていたけど、ミスしてしまったね」とコペッキー。

 プロダクションカップでは、今季緒戦を迎えたアンドレアス・アイグナー(スバル・インプレッサSTI R4)がSS1から首位を守る圧勝。総合でも4位につけた。2WDカップはスズキ・スイフトS1600のゴルカ・アンテクステギが制した。また今イベントから設定されたレディス杯は、総合20位に入ったエカテリーナ・ストラティーバ(シトロエンC2 R2 MAX)が獲得した。



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