2019年のWRC日本開催に向けて、立候補を表明したWRC日本ラウンド招致準備委員会。開催地となる愛知県、岐阜県を含む中部地域で、ターマック路面でのイベントの開催を11月に予定していることを明かした。また、イベント施設として、愛・地球博記念公園(通称、モリコロパーク)の使用を計画していることにも触れた。
11月に愛知県での開催といえば、全日本ラリー選手権の新城ラリーを思い浮かべるが、11月に開催を予定している「リハーサルイベント」と、全日本ラリー選手権の関係について、WRC日本ラウンド招致準備委員会の高橋浩司氏は、「それも含めて、まだ準備段階」とのコメントに留めた。
全日本ラリー選手権の最終戦となる新城ラリーは、愛知県の支援を受けて年々開催規模を拡大しており、大々的に展開するラリーパークや観戦SSは、今や全日本選手権を締めくくる風物詩だ。また、ラリー開催前には、愛知県庁をスタートし、栄、名古屋駅周辺を通り、トヨタ産業技術記念館まで約1時間かけてラリーカーがパレードするPRイベントを行うなど、ラリーの周知にも貢献しており、愛知県関係者のラリーへの情熱を感じさせてきた。
なお、今回の記者会見では、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟会長で、自動車文化を考える議員連盟会長の衆議院議員、古屋圭司氏もビデオメッセージを寄せた。岐阜県出身の古屋議員は「日本は素晴らしい自動車産業を誇る一方で、モータースポーツ文化が寂しい。モータースポーツ文化を定着させることが、青少年の健全な育成につながると思う」とコメントした。
「現在、モータースポーツ推進基本法の策定に着手しており、これは公道でレースができるようにするもの。もちろん、ラリーもそれに含まれている。このWRCの開催が予定されている、私の地元でもある岐阜県と愛知県の両知事や、関連市町村は全日本やWRCの開催に熱心に取り組んでくれる。自分も、モータースポーツ振興議員連盟の会長として、全力で応援していきたい」