今季は明確にWRCでWタイトル獲得を目指すことを宣言しているヒュンダイは、開幕戦のモンテカルロから勢いに乗りたい構えだ。
シーズン5年目となる2018年も、3台のi20クーペWRCでの参戦体制を築くヒュンダイ。12月中旬にはニースの北部で3日間のテストを敢行した。新年にはギャップ近郊でもさらに3日間を走り込み、その後、スペインでも幅広いコンディションでマシン評価を行った。モンテカルロには、アンドレアス・ミケルセン(#4)、ティエリー・ヌービル(#5)、ダニ・ソルド(#6)を起用する。3人とも、ドライとウエット、アイス、スノーの全コンディションでターマック走行を行うことができている。
2017年最後の3戦をヒュンダイから参戦しているミケルセンは
「ヒュンダイから、フルシーズンの参戦を始めることができて、素晴らしい気持ちだよ」と語る。
「昨年は少し悔しさが残ったので、落ち着いて参戦できる今年を楽しみにしている。存分に参戦して、タイトル争いを目指して行きたい。もちろん、モンテカルロはシーズンの開幕としては信じられないほど難しいチャレンジだが、2018年の開幕が待ち切れないよ」
昨年のモンテカルロでは、序盤首位に立っていたヌービルだったが、土曜日の午後に痛恨のリタイア。パワーステージで最高ポイントを獲得したものの、悔しさの残る開幕となった。
「新しいWRCシーズンに向けて、興奮は最高潮に達している。バーミンガムでのローンチで、とてもポジティブに心積もりができたので、シーズンに向けてアタックの準備は万端だ」とヌービル。
「モンテカルロは、わずかなミスでもリタイアにつながる。昨年の自分たちも十分なリードを築いていたが、土曜日に小さなミスでとても悔しい結果につながってしまった。それがモンテカルロだ。これまで学んだことを、今年はうまく活用して行きたい」
ソルドの2018年は、1台のマシンをヘイデン・パッドンとシェアするプログラムとなっており、モンテカルロは予定している7戦の緒戦となる。昨年のモンテでは、ヒュンダイ勢最上位の4位でフィニッシュしており、ポディウムフィニッシュも現実的なターゲットとして捉えている。
「ヒュンダイからの5シーズン目を、カレンダー屈指の難関イベントで迎えることができて、うれしいよ」とソルド。
「今季は7戦の参戦だが、できる限りの結果を残して行くことを目指す。今季は、コ・ドライバーに再びカルロスを迎えるので、気持ちを切り替えなくてはならない部分もあるが、新しい一年の初戦でポジティブなリザルトを収めたい。モンテカルロは予想できないラリーなのだと予想しておかなくてはならない。間違いなく厳しい戦いになるよ」