全日本ラリー選手権開幕戦となる「ラリーオブ嬬恋」が2月2日(金)に開幕し、ナイトステージSS5までのレグ1Aを終えて、鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)が首位に立っている。
ラリー前日まで、ステージにはアスファルト路面が顔を出す状態だったが、未明に雪が降ったことにより、降雪量は少なかったものの、スノーコンディションとなった。ラリーは、群馬県嬬恋村のグリーンホテル軽井沢を18時05分にスタート。日本スーパーラリー、全日本ラリー選手権、東日本ラリー選手権の計41台がSSへと向かっていった。この日は毎年恒例となっているバラギ湖畔の観戦ステージ「Nitazawa Baragi」を2回、ハイスピードステージの「Panorama R」を2回、「Omae Suzaka」を走行する5SS、19.811kmのステージが設定されている。
JN6クラスは、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)がSS3でミッショントラブルに見舞われデイリタイアを喫する波乱の展開となった。SS1とSS2でベストタイムをたたき出し、幸先の良いスタートを切った新井だが、絶好のチャンスを失うかたちとなってしまった。新井はSS1でジャンプスタートの判定も受けていたため、SS1からラリーをリードしたのは鎌田。鎌田はさらにSS3〜SS5までの3連続ベストタイムをマークし、2番手の柳澤宏至/加勢直毅(スバルWRX STI)との差を広げる快走を披露、この日を終えて、その差を10.7秒にまで拡大した。3番手には福永修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューションⅩ)、4番手には竹内源樹/松本優一(スバルWRX STI)がつけている。続いて5番手に草間一朝/山本磨美(スバルWRX STI)、6番手に堀田信/河西晴雄(三菱ランサーエボリューションⅩ)というオーダーとなっている。
JN3クラスは昨年のチャンピオンである天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)のリードでスタート。ところがSS4で天野はコースオフを喫してスノーバンクにスタックし、脱出に手間取って30秒近くあった2番手とのマージンをすべて吐き出すこととなってしまった。代わってクラストップに立ったのは唐釜真一郎/小泉雅之(マツダ・デミオ)。天野は唐釜から34.1秒遅れのクラス3番手にドロップしてしまった。2番手は眞貝知志/安藤裕一(トヨタ・ヴィッツ)だ。天野はSS5で再びベストタイムを刻み、唐釜との差を16.9秒にまで縮めている。この日を終えて、トップは唐釜、2番手に眞貝、3番手に天野という順位となっている。唐釜と眞貝の差はわずかに1.6秒。競技2日目以降も熾烈な争いが繰り広げられそうだ。
JN1クラスは内藤学武/小藤桂一(マツダ・デミオ)がトップ。5SS中4SSでベストタイムをたたき出した三苫和義/小林剛(スズキ・スイフトスポーツ)だが、チェーンを使用するSS3で思うように踏み込めず、内藤と5秒差のクラス2番手につけている。天野浩明/羽琉(トヨタ・ヴィッツ)は3番手となった。
3日(土)のレグ1Bは、SS6〜SS13の8SS、28.849km。ホテルグリーンプラザ軽井沢では選手紹介セレモニー(12時22分〜)が行われる予定となっている。
International Rally of Tsumagoi レグ1A暫定結果
順位 クラス順位 選手名 マシン名 タイム(差)
1 JN6-1 鎌田卓麻/市野諮 itzz DL SYMS WRZ STI 16:02.3
2 JN6-2 柳澤宏至/加勢直毅 ADVAN CUSCO WRX-STI +10.7
3 JN6-3 福永修/齊田美早子 555☆OSAMU・F☆DLランサー +24.7
10 JN3-1 唐釜真一郎/小泉雅之 エムスポーツBRIG SHAFデミオ +4:28.8
29 JN1-1 内藤学武/小藤桂一 YH Moty’s BRIG G4デミオ +6:40.9