WRC第2戦スウェーデンは金曜日の競技を終えて、フォルクスワーゲン・ポロR WRCを駆るセバスチャン・オジエが2番手のセバスチャン・ローブ(シトロエン)に30秒以上の差をつけて首位を快走している。
木曜日の夜、セレモニアルスタートの後に行なわれたカールスタッドでのスーパーSSを終え、ラリースウェーデンは金曜日から本格的なスノーロードでの走行に入った。
予選を首位で終え、17番手の出走順を選択したオジエは、この日のオープニングとなるSS2でトップタイムを出すなど好調な滑り出し。その後もSS3、SS5、SS6、SS7と、7本中5本のステージで一番時計をたたき出し、2番手のローブに31.3秒差、3番手でチームメイトのヤリ‐マティ・ラトバラに33.1秒差をつけて首位を快走している。
「フィーリングはとてもいい。午前中はわずかにトラブルもあったけれど、出走順が良かったと思う。午後はもう完璧と言っていい走りができた」と、オジエは満足げな顔をのぞかせる。
2番手につけるローブも「オジエの速さには敵わないね。“最適解”を見つけるのは難しい」とオジエの速さを認めた。
そのローブは、終始ラトバラと熾烈な2番手争いを展開。計4度も総合順位のポジションを入れ替えながらの接近戦を演じてみせた。SS8までを終えてふたりの差はわずか1.7秒となっている。
土曜日の競技は有名ステージのサゲンから始まる計8本。ステージ距離は金曜日よりも短いが、オジエとローブ、ラトバラの出走順が近くなることで各ドライバーの条件は似かよったものとなる。加えてMスポーツのマッズ・オストベルグがオジエと43.3秒差の4番手に迫っており、上位陣はまだ目の離せない戦いが続きそうだ。
なお、優勝候補の一角と目されたシトロエンのミッコ・ヒルボネンはこの日最初のステージSS2でスタックを喫し、25分53秒遅れの30位と優勝戦線から脱落してしまっている。
【SS8後暫定総合順位】
1:S.オジエ(フォルクスワーゲン) 1:16:00.1
2:S.ローブ(シトロエン) +31.4
3:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン) +33.1
4:M.オストベルグ(フォード) +42.3
5:E.ノビコフ(フォード) +1:11.7
6:P.ティデマンド(フォード) +1:22.1