今週開幕するWRCスウェーデン。WRC2部門では、2017年のチャンピオンで昨年のスウェーデンのWRC2部門覇者、ポンタス・ティデマンドが、シュコダ・ファビアR5で今季初参戦。タイトル防衛の滑り出しを、イベント連覇で飾ることを目指す。
2017年は参戦した6戦中5戦でWRC2部門優勝と抜群の安定感を見せたティデマンド。その最初の勝利をスウェーデンで決めており、今シーズンも同じ流れを作りたい構えだ。
その王者を迎え撃つのは総勢15台。中でも2017年に1勝を挙げているシュコダ・モータースポーツのチームメイト、オーレ・クリスチャン・ベイビーは最大のライバルのひとりになりそうだ。母国から盛大な応援を受けるティデマンドに対し、金曜日の大半のステージが地元ノルウェーに設定されるベイビーも、ファンからの声援が後押しとなりそうだ。
スウェーデンを得意とする北欧勢では、フィンランドのヤリ・フッツネンがヒュンダイi20 R5で登場。これが、ヒュンダイの育成プログラムとして参戦する初めてのラリーとなるが、昨年のフィンランドでは衝撃的なWRC2勝利をマークしている。
そして、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元と新井大輝も、今季最初のWRC戦に挑む。マシンは昨年同様、トミ・マキネン・レーシングが走らせるフォード・フィエスタR5だ。
ルーカス・ピエニアシェクはチームもマシンも新しくなり、名門ワークショップ、プリントスポーツが走らせるファビアR5での参戦となる。元ヒュンダイの開発ドライバーでフィエスタR5で参戦するドイツのケビン・アッブリングも、強豪の1人だ。
今年のラリースウェーデンは、WRC2部門からも目が離せない展開となりそうだ。