©Red Bull
ラリースウェーデン、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント。トヨタ勢最上位の6番手で最終日を迎えるエサペッカ・ラッピ。シトロエンからスポット参戦する5番手のマッズ・オストベルグとは9秒差。残り3ステージ、計50kmで順位アップを目指す。
*()内は総合順位の前日比
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■ティエリー・ヌービル/総合首位(=)
Hyundai Motorsport GmbH
「今日はかなり予定通りに進み、全体として喜んでいい内容。最初のステージでテクニカルトラブル、2本目ではスピンでタイムをロスし、午前はストレスのたまる滑り出しだった。でも、その後はステージの度にギャップを広げることができた。午後は、クレイグが5本積みに対し僕らは6本積みを選んだので、最初は重量の分、タイムをロスしたが、ループの後半ではより新しいタイヤを使うことができた。接戦になっているので、SS13とSS14ではビッグプッシュをかけ、その甲斐があった。コリンズ・クレストのジャンプでは、バンクのイン側に引っかけてしまったのだが、ファンには抜群のシャッターチャンスになったね。コリンなら「ちょっとしたハプニング」くらいに呼ぶのだろうけど、それでもベストタイムをマークできた。最後のステージでは少し手堅く行った。ここからは、日曜日の勝利に向けて備えていく」
■アンドレアス・ミケルセン/総合3位(↓)
Hyundai Motorsport GmbH
「二面性のある一日だった。午前のループは、もっといい内容にできた。SS10でスピンし、2本目では15秒近くロスした。バンクにヒットしてリバースに入れなくてはならなかった。ナローなセクションだった。日中サービスでは、昨日の感覚をえら得るようにセッティングを調整して、少し柔らかめにしてもっとトラクションを得られるようにした。午後はかなりクリーンに走れるようになり、タイムもよくなってきた。ヘイデンがプッシュしているので、僕らも3位の座を守っていた。クレイグとの差は10秒近くあり、日曜日に残っているのは3ステージだが、いい走りをしていきたい。不可能ではないよ」
■ヘイデン・パッドン/総合4位(↓)
Hyundai Motorsport GmbH
「期待していたような内容ではなかったが、走りは満喫できているし、最善をつくしている。午前のループは、我慢比べになると分かっていた。マシンのセットアップを自分のドライビングに合わせているので、序盤のステージでは自信とパフォーマンスのバランスをうまく取らなくてはならなかった。午後はラインが広がったので、ガマンをしながらチャンスを待っていた。再走ループの方が、間違いなく自分らしい走りができた。たくさんのファンがステージを、特にコリンズ・クレストを楽しんでくれているのはうれしかった。残念ながら最後のステージでは、スノーバンクにスタックして少しタイムをロスしたが、まだいい位置につけている」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC
■クレイグ・ブリーン/総合2位(↑)
「今日の内容は天にも昇るような気持ち。自分のペースを、すごく喜んでいる。WRCで上位争いをしているのは、また新しい体験だが、すぐにやみつきになるよ! 午後は、ティエリーのペースに追い付けなかったが、それでも素晴らしい内容だった。2位をキープできるように、僕の成長を期待してもらいたいね」
■マッズ・オストベルグ/総合5位(=)
Red Bull
「C3 WRCのセットアップを最善の形にするために、まだ作業を続けていることを思えば、ここまでの内容には喜んでいい。ラリーの中盤ですべてを変更するのはリスキーなので、テストと捉えて基本のセッティングをキープしている。だいぶステージを走り込んできたので、今は、マシンに対する扱い方を改善することに努めている」
■クリス・ミーク/SS14でデイリタイア
Citroen / @World
「最初は、スノーバンクで20秒くらいをロスするくらいだろうと考えていたのだが、次に同じことが起きた時、パワーを失った。雪がエンジンに入り込み、ターボにダメージを受けた。あの時点までは10番手に上がることに専念していたが、マイナーミスが大きな痛手になってしまった感じだ。明日は新雪の予報が出ていて、自分たちがコースを掃かなくてはならないので、パワーステージでポイントを獲得する現実なチャンスは残念ながらなさそうだ」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■エサペッカ・ラッピ/総合6位(↑)
「いい一日だった。昨日と同じペースを続けて、ほぼすべてのステージでトップ5タイムを出せたのはかなりよかったし、安定していた。サービスで少し変更を行い、轍の掘れた道での走りが良くなった。これが精いっぱいのタイムだったと思う。オストベルグといいバトルになっている。もちろん、明日は彼をかわしたいよ」
■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合7位(↑)
Toyota Gazoo Racing WRC
「午前は順調だった。いいフィーリングだったし、ドライビングを楽しんでいた。しかし午後は、マシンの挙動がよくなかった。フロントのディファレンシャルが正確に機能せず、かなりタイムをロスしたが、サービスでトランスミッションを変えたので、明日は解決されるはずだ。そうすれば自信を持てるはずだし、パワーステージではスタートラインでフィーリングがよければ、ポイントを獲得できるチャンスもある」
■オィット・タナック/総合9位(=)
Toyota Gazoo Racing WRC
「総合的ペースはよかったし、より楽しめるようになった。午前はグリップは格段に安定した。マシンの動きも完璧だった。午後は予想通りトリッキーだった。昨日のような感じだったが、何台かが走っていたので、少しはラインができていた。明日はベストを尽くして、パワーステージでどこまで可能か見てみたい」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■テーム・スニネン/総合8位(↓)
M-Sport / @World
「午前は少しドライビングスタイルを変えようとしたが、あまりうまく行かなかった。午後はよくなったが、それでも上位のようなペースを出すには、修業が必要だ。僕らの焦点は、クリーンに走って経験を積むこと。まだ3ステージあるので、明日もその流れを維持しなくてはならない」
■セバスチャン・オジエ/総合10位(↑)
M-Sport / @World
「今日はミスなく、一日を通してクリーンな走りができたので、満足できる。自分の順番のコンディションでできるだけ速く走ろうと努めたが、あの走行順ではこれが精いっぱい。選手権トップ3のこの週末の内容を見れば、チャンスがないのは明らか。マシンには問題はなく、とにかくこのコンディションでは不利な要素が大き過ぎるというだけ」
■エルフィン・エバンス/総合11位(=)
「かなり厳しい週末になり、明日はパワーステージポイントも狙えそうにない。ステージは走行が重なる毎に速くなっていくので、自分たちの走行順は楽ではなかったが、会心の走りができるようにがんばりたい」