1年半近くの準備期間を経てラリーモンテカルロからWRCフル参戦を始めるフォルクスワーゲン・モータースポーツ。フォードから移籍したヤリマティ・ラトバラのVWスーツ姿が公開された。
17ヶ月の開発期間中、2万kmのテストと1700のパーツを開発し、このデビュー戦に備えてきたというフォルクスワーゲン・ポロR WRC。
モンテは、ヤリマティ・ラトバラ、セバスチャン・オジエというドライバーラインアップで初めて迎える実戦でもある。昨年末までフォードとの契約が残っていたため、12月に開催されたチームのローンチでは真っ白なオーバーオールでの登場となったラトバラも、晴れてチームの公式スーツ姿に身を包んでの姿を披露することができるようになった。
「ワークスドライバーとして5年間WRCに参戦した経験があるが、フォルクスワーゲン・モータースポーツ、ポロR WRCという2点において、モンテでデビューすることになる。ここまでテストでは、ポロR WRCはとても信頼性に優れている。とても安定感があり、エンジンのドライバビリティも非常にいい。ターマックと雪でも、既にいいフィーリングをつかんでいるし、モンテに向けていい兆候だ。モンテでは、リザルトは最優先事項ではないが、もちろんポイントは獲りたいね」
一方、昨シーズンはS2000マシンでの参戦と併行して、チームの開発に尽力してきたオジエは「モンテは自分のホームイベント。ポロR WRCは全く新しいマシンなので、自分の経験をチームのために活かすことができる。この瞬間を迎えるために、フォルクスワーゲンと共に1年以上も準備に費やしてきた。ついに参戦できるその時が待ち切れない」