アルゼンチンの強豪、マルコス・リガトが、40歳になるのを機に最後のラリー参戦と決めてエントリーしていたWRCアルゼンチン戦を欠場することになった。
アルゼンチンチャンピオンで、タンゴ・ラリーチームのオーナーでもあるリガトは、このアルゼンチン戦でMスポーツが走らせる4台目の2017年スペックのフォード・フィエスタWRCでの参戦をオファーされていたが、健康上の理由でキャンセルとなった。
リガトは「腹部に痛みを感じることがあったが最近になって悪化し、コダスール選手権のトランシタプアラリーにも参加することができなかった。これが、WRC戦にも参戦しないと決めた理由だ。このような大きなイベントに、100%ではない状態で参戦することはしたくない」
リガトはこれまでに259のラリーに参戦し、57勝、ポディウムフィニッシュを65回果たし、コダスール選手権では2000年に総合タイトル、2017年はRC2タイトルを獲得。WRCでのキャリアは1998年に開始したが、この時は最初のスーパーSSのグランドスタンドで豪快な転倒を喫し、最大ペナルティを受けたが、再スタード後に挽回しグループN勝利を挙げたという逸話を持っている。WRCの参戦は62回を数え、2012年には、PWRCでシリーズ2位にも入っている。
(Martin Holmes)