WRCフランス:勝田はWRC2部門8位、新井は9位で完走 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCフランス:勝田はWRC2部門8位、新井は9位で完走

©TOYOTA

TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムで育成中の勝田貴元、新井大輝が、4月5-8日に開催されたFIA世界ラリー選手権第4戦ラリーフランス(ツール・ド・コルス)に初参戦した。ふたりともにコースオフによりデイリタイアがあったものの、勝田/マルコ・サルミネン組がWRC2部門8位、新井/グレン・マクニール組が部門9位で完走した。

フランスのコルシカ島を舞台とするツール・ド・コルスは、世界で最も難しい舗装路ラリーの一つと言われる。ステージ距離が長く、コーナーが連続して続く上、島の変わりやすい天候と特殊な舗装路の路面によって、さらにチャレンジングなラリーとなる。欧州での舗装路ラリーの経験が少ない勝田、新井にとっては貴重な経験を得る機会となった。

勝田/サルミネン組は初日最初のSSで溝にコースオフし、車にダメージはなかったものの、自力でステージに戻ることができずデイリタイアとなった。翌日に再スタートした後は着実な走行を重ね、特殊な路面での経験を積んだ。

一方、新井/マクニール組は初日が終わった段階で部門7位につけたが、翌土曜日の最初のステージでコースオフし、デイリタイアを余儀なくされた。翌日曜日には再出走してラリーを走り切り、部門9位でラリーを終えた。

勝田貴元
「たくさんのことが起こり難しい週末となりましたが、多くのことを学び良い経験ができました。初日、自分のミスによって走る機会をほとんど失ってしまったことはとても残念でした。コーナーへの進入が遅れ、溝にはまってしまいました。これによる車両へのダメージはなかったものの、ラリー中いつも多大な協力をしてくれているチームには感謝の気持ちでいっぱいです。トップとの差は大きく、まだまだ道は長いと実感しました。このラリーを通して舗装路での運転の改善点をいくつか見つけることができましたが、さらに改善が必要です。ペースノートにおける気づきもありました。今回ノートの情報が多すぎて全てを消化できない箇所がありました。よりシンプルにできるよう次戦のレッキで調整したいと思います」

TOYOTA

新井大輝
「コルシカはとても難しいラリーだということがよくわかりました。ですが、初日の最初のループで良いフィーリングを掴むことができ、2ループ目はそれがさらに良くなり、タイムも悪くありませんでした。2日目は最初のステージでコースオフし、デイリタイアしてしまったのはとても残念でしたが、なんとか完走することができ、参戦を通じて良い勉強ができました。ペースノートの情報はもっとシンプルにする必要があると思いました。一つのコーナーに対して情報が多すぎるとその次の準備をするのが大変になるので、どの情報がより重要なのかを考えます。それはコルシカに限らず、フィンランドのような高速ラリーでも同様だと思います」

TOYOTA

ヨウニ・アンプヤ(チーフインストラクター)
「今回のラリーはとても難しいラリーとなることを想定していましたが、予想通りになりました。 勝田も新井もラリー2ルールによって再出走が可能となり経験を積むことができたのはよかったです。今回の経験は、特に今後の舗装路ラリーにおいてとても役立つでしょう。50キロ超と非常に長く、コーナーが多くテクニックが要求されるステージで、彼らの中で気づきや考えることがたくさんあったはずです。まだ舗装路での経験は浅いですが、成長も見ることができましたし、今後につながると確信しています」

勝田と新井の次戦は、4月27-28日に開催されるポルトガルラリー選手権第3戦「Rali de Mortágua」。5月にはFIA世界ラリー選手権第6戦ラリーポルトガルへのWRC2参戦を控えている。

WRCフランス WRC2部門 最終結果
1. Jan Kopecky/Pavel Dresler (Skoda Fabia R5) 3h37m27.5s
2. Yoann Bonato/Benjamin Boulloud (Citroen C3 R5) +1m51.2s
3. Fabio Andolfi/Simone Scattolin (Skoda Fabia R5) +3m08.5s
4. Ole Christian Veiby/Stig Rune Skjaermoen (Skoda Fabia R5) +3m10.3s
5. Lukasz Pieniazek/Przemyslaw Mazur (Skoda Fabia R5) +13m05.6s

8. Takamoto Katsuta/Marko Salminen (Ford Fiesta R5) +32m48.9s
9. Hiroki Arai/Glenn Macneall (Ford Fiesta R5) +45m05.1s



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