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世界RXバルセロナ:エクストロームとソルベルグがヒットの大波乱、ヨハン・クリストファーソンが開幕戦勝利

©FIAWorldrallycross.com

世界ラリークロス選手権は4月15日、開幕戦のファイナルがスペインのバルセロナで行われ、2017年ドライバーズチャンピオンのヨハン・クリストファーソンが優勝した。前週のWRCフランス戦にシトロエンC3 WRCで参戦していたセバスチャン・ローブ(プジョー208)がファイナル2位、今季はエクストロームのチームメイトとしてEKSアウディ・スポーツから参戦するアンドレアス・バックラッドが3位に入った。

ファイナルでは、2016年チャンピオンでタイトル奪還を目指すマティアス・エクストローム(アウディS1)がフロントローからスタートしたが、ペター・ソルベルグとのアクシデントにより失格となる波乱の展開となった。

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セミファイナルでは、レース1、レース2でそれぞれエクストローム、ソルベルグが勝利し、揃ってファイナルのフロントローに並んだが、ターン1で接触。そのまま、コーナーのイン側にあったマーカーにヒットした。エクストロームはリードしたまま走行を続けたが、セミファイナルで今大会のベストラップをマークしていたソルベルグは、走行に戻ったものの最後尾となる6番手でのフィニッシュとなった。

ファイナルのレース中、エクストロームはクリストファーソンからのプレッシャーを受け続けながらもトップフィニッシュを飾ったが、レースのスチュワードは、エクストロームがソルベルグに接触してコースを外せさせたと判断。危険行為とみなされて、ファイナルからの失格を裁定した。この結果、クリストファーソンが繰り上がって優勝となった。クリストファーソンの世界RX勝利はこれで30勝目となり、エクストローム、ソルベルグと並んだ。

「タイトル防衛に向けて、最上の滑り出し」とクリストファーソン。
「フォルクスワーゲン・ポロRの威力を最大限まで絞り出した。ジョーカーの出口はタイトになるだろうと思っていたが、バトルを楽しんだよ。マティアスは熟練のドライバー。どこでマシンを走らせれば追い抜かせにくいのかが分かっている。2位でもハッピーだったし、このような形で優勝したことは理想的ではない。次は、自分の手で勝利をつかみ取る」

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一方、ローブはQ4を終えて総合13位とセミファイナル進出圏外だったが、12位につけていたチーム・プジョー・トタル(チームズ選手権ノミネート外)のケビン・ハンセンがリタイアを決め、ローブがセミファイナルに進んだ。ファイナルでは、早めにジョーカーラップに入る戦略でバックラッドを交わし、中間リザルトから大躍進の2位フィニッシュとなった。
「Q2とQ3では、リヤのサスペンションが破損したために、思うように順位を上げられなかったので、セミファイナル進出は望みがないと思っていた」とローブ。
「最終的に、わずかな運に恵まれた。マシンがコンペティティブだったことが、とてもうれしいね。昨年から少し前進ができたと思うし、今回は上位争いができたのでこの流れを続けて行きたい」

今季、アウディからのワークス支援を受けるEKSアウディ・スポーツからのデビュー戦をポディウムフィニッシュで飾ったバックラッドは「コンディションが変わりやすくチャレンジングでトリッキーな週末だった」とコメント。
「新しいチーム、新しいマシンでいきなりファイナルに進出できてうれしい。EKSアウディ・スポーツには高いポテンシャルを感じた。次のポルトガルでは優勝を狙いたいので、いっそうハードにプッシュしていかなくてはならない」

4位には、世界RX初登場のヒュンダイi20を駆るニクラス・グロンホルムが、自己ベストリザルトのフィニッシュを飾っている。

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世界RXバルセロナ ファイナル結果
1. J.クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロR) 4:36.568
2. S.ローブ(プジョー208) 4:37.783
3. A.バックラッド(アウディS1) 4:38.957
4. N.グロンホルム(ヒュンダイi20) 4:43.667
5. P.ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロR) 4:47.832
6. M.エクストローム(アウディS1) 4:36.039



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